会社ＨＰのスタッフ紹介に　「趣味は、野球・食べ歩き・人間観察」とあった。

食べ歩きで多いのはラーメンだというので、さっそく好みのラーメンを聞いてみた。

すると、「シンプル・本物・無化調・無添加・全体のバランス」という言葉が。

「シンプルにして本物」「バランス」うーん、なるほど。これこそ今回の主役、遠藤大輔さんを語るキーワードそのものなのだ。

 

 

 

＿趣味に「食べ歩き」のほか「野球」とありますが、野球少年だったんですか？

 

はい。小学校4年生のとき、リトルリーグから始めて、中学校でもやっていました。

足がそこそこ速かったので、小学校ではショート、中学ではレフトを守って。

高校（盛岡四高）でも、野球やるつもりだったんですが、練習見たとたん、「これは本格的で、自分はレギュラーは取れそうにない」と思って、テニス部に転向しちゃいました。

案の上、私の在学中に野球部は甲子園に行きまして・・・強かったですねえ。

テニスはテニスでそこそこ強かったですし、楽しかったんですが、ただ今でも野球は大好きで。

会社で年に数回、取引先の方々と試合やったりするんですが、その時の幹事をやっています。

個人競技よりやっぱりチームがいいんですよねえ。

 

 

＿入社は25才の時と聞いてますので、今、会社では9年目なんですね。

 

はい。平成15年3月３１日入社という、なぜ4月1日じゃないんだ？という日の入社です。（笑）

弊社は「建築・土木・住宅・リフォーム・不動産」と5つの柱がありますが、最初は不動産を2年ぐらいやりまして、それから今の住宅事業部に配属になりました。

タカヤというと、土木工事のイメージがあるかもしれませんが、ちょうど会社が個人の住宅に力を入れていこうとしている時期でして。

最初は、滝沢村の室小路に建売住宅を作りまして、そこの展示場に先輩社員と2人張りついてましたね。

なにせ住宅は初めてでしたので、先輩の案内聞きながら同時進行で勉強していった感じです。

２年前にはＦＰ（ファイナンシャルプランナー）2級の資格も取りました。

会社が資格取得に積極的というのもありましたが、お客様と話していて、住宅ローンの金利だけでなく、

資産運用の知識全般をつけなきゃダメだと思いまして。

ＦＰですか？もちろん仕事に役だっていますが、自分の資産運用も考えるようになりましたね。

むしろ、そっちかも。（笑）

 

 

＿なるほど。遠藤さんの１日、朝に出社してからは、どんな感じのスケジュールなんでしょう？

 

出社は7：50なんです。

他の住宅メーカーと比較するとダントツに早い出社時間かと思いますが、土木部門もあるので、あわせているのだと思います。

で、まずは全員でラジオ体操、そして朝礼があって、各部門別の打ち合わせがあって、８時20分ぐらいから業務に入りますね。

仕事はその日によって違いますが、お客様との打ち合わせがあったり、提案書を作っていたり、見学会があればその準備もしますしね。

（写真の）このカイロは、来場者プレゼントのひとつですが、これを内職のように作っているときもありますね。

それこそ、大きい見学会やイベントの時は、住宅事業部では間に合わないので、部署関係なくこの本宮にある本社全体で皆にお願いしたりしています。

ひとり1000個とか。（笑）

 

 

 ＿建築というと、まだまだ「女の子」という言い方を社内でされたり、雑用は女子という会社もありますが、そうではないのですね。他の部署との連携もいいのですね。

 

男女の差はないですよ。雑用もみんなでやりますし。

もともと、リフォームにしても新築にしても

設計・コーディネーター・工事・事務と、チームで仕事していかなきゃ成り立たないですからね。

あとは、社内に非公式ですが、陸上部？があったり、テニスチームがあったり、私の野球もそうですが同好会がいくつかありまして。

それと今は、毎週火曜日に「英会話教室」があるんですよ。会社でやるんです。

就業時間が17時までなので、

17：45～1時間、「タカヤ英会話教室」

会社としてはアジアへの事業展開を考えて、4名の外国人社員もいますから、そういう意味での英会話教室なんでしょうね。

英会話のレベルですか？ほぼみんな出来ないほうで一緒ですね。（笑）

 

 

＿夜はお客様との打ち合わせとかあるんですか？

 

いや、平日夜の打ち合わせはほとんどないです。打ち合わせ場所も、ショールームや展示場での打ち合わせがほとんどで、お客様のお家を訪問しての打ち合わせというのはなくなりましたね。

今は共働き家庭が増えましたので、夜はみなさん家族の時間を大事にしていらっしゃいます。

土日ですか？土日はたしかに平日よりも打ち合わせは多かったりしますが、それでも1日2軒ぐらいです。

お客様によっては、1回の打ち合わせに4～5時間という方もいらっしゃいますので・・・。

そうですね、おひとりおひとりと濃い時間をご一緒させていただいていますね。

 

 

＿お客様にはどのようなことを心がけていらっしゃいますか？

 

その時、その時で、お客様と「イメージを共有すること」ですね。

やはり全部出来てしまってから「イメージが違う」といわれるのが、一番悲しいですから。

ですので、以前に建てた施主様で参考になるプランがあれば、可能な限り、実際に見ていただくようにしています。

お客様の家作りの拘りを具体化する提案を、こちらがどれだけ出来るかが大事だと思っているんです。

それが信頼関係につながると思っているんですね。

だから、少なくても5個、お客さまによっては場面場面で提案して家が完成するまでに全部で40個提案したという時もあります。もちろん、私だけでなく、設計やインテリアコーディネーターや、チ－ムでの提案ですが。

 

 

＿なるほど。ところで、遠藤さん毎回、「これだけは絶対に持っていく」っていう必須アイテムって何がありますか？

 

この5つですかねえ。

タカヤの手帳・名刺・金利電卓・カメラ付携帯・三角スケール。

カメラ付携帯は、工事の進捗状況を撮ったり、それこそイメージをお客様と共有するために必要ですから、常になければダメですね。

三角スケール（※写真のものさしのようなもの）は縮尺定規のことで、例えばここに棚をつくります・・という時に、設計図に「棚がここまできます」という図面を描くときに使ったりします。「サンスケ」と呼んでますけど。

 

 

＿では、そうして完成したお家をちょっと紹介してください。

 

	＜滝沢村Ｓ様邸＞   奥様が大変おしゃれな方で、要所要所に奥様の希望を取り入れ、「大人かわいい」を大切に。アースカラーとナチュラル素材がうまくマッチした例で安らげる空間となりました。
	＜盛岡市　Ｉ様邸＞   要所要所にモザイクのタイルを使ったかわいいお家。また、キッチンからリビング、その先にはお子さんを遊ばせるタタミコーナーを設置。お子さんをいつも家族で見守れるお住いになりました。
	＜金ヶ崎町　Ｏ様邸＞   お子様と一緒にお菓子作りができるキッチン。ブルーとイエローの手作りタイルがダイニングから見てもよいポイントに。お友達が集まってのプチパーティーがいつでもできる明るいダイニングになりました。

 

 

＿遠藤さん、施主様のアンケート結果でもすごく評判いいそうですね。

 

いやー私、自分があまり誉められるのは

得意じゃないんです。

自分個人より、チームとして誉められたいって

いうのが強くて。

1軒のお宅を建てるのに、

「営業・設計・工事・インテリアコーディネーター・契約書類を作る事務」と最低5人は関わり、ひとつのチームで、施主さまと短くて半年、長い時は2年ぐらいかけて家を作っていきます。

営業個人の実績ではないし、実は「営業」といわれるのも個人的にはあまり好きでなくて・・。

「物を売る人」のイメージですよね。別の呼び名作れないかな・・と思ってるぐらい。

個人より、チームワークが好きなんです。野球の影響かもしれないけど、チームとしていい仕事をしたり、誉められた時にすごく達成感が出るんですよ。

 

 

＿なるほど。そういえば遠藤さんが担当した物件では、完成したときに「引渡し式」があると伺ったんですが、どんな感じなんですか？

 

 

2年ぐらい前からやり始めたんですけど。

完成して、施主様に鍵渡して、書類に判子もらって・・・・って何か味気ないなあと思いまして。

引渡し式には、私のほか、設計・工事・コーディネーター・それこそチームで、そのお宅に関わったスタッフと

施主さまで始めるんですが、

最初に、私から、

「施主様との出会い、ここの展示場で出会いましたよね、こんなこともありましたよね、

ここまで足を運んでいただきましたよね・・・」といった出会いから完成するまでの事をお話して、

次に、サプライズで、ご主人にはナイショで、「奥様からご主人への手紙」を朗読していただきます。

これは「ご主人から奥様への手紙」の場合もありますが、とにかくナイショで作文を書いてもらいます。

それをプレゼントしてもらって・・。

ええ、中には朗読の途中で、涙ぐむご家族もいらしたりして・・・。

面と向かって手紙なんて照れくさいとは思うんですが、家という一世一大のものが完成した時だからこそ、ぜひにとおすすめしています。

最後は家作りに関わったチーム全体と施主のご家族と一緒に記念撮影をして「引渡し式」終了です。

家族の歴史がまたここから始まるわけですし、それを家づくりに関わったチームで見届けるというか・・それが「引渡式」です。

 

 

 

＿うーん、チームワークに拘る遠藤さんの人柄がわかるようないい話ですね。

では最後に、今の遠藤さん自身の夢を聞かせていただけますか？

 

今年35才になるんですけど、40才になったときに、「ピッチャーで120キロ」を出したいんですよ。

それで、うちの会社に入社してくる新人で

高校野球で活躍した子相手に見事に三振をとる！っていうのが、夢ですねえ。

でもそのためには120キロ投げれる体作りをしない

とですね。走って下半身鍛えないと・・・と思っています。

うーん、やっぱり野球好きなんですよねー。（笑）