インタビュー

岩手県教互センター㈱青山和広さん(30才)

最初に経験した団体旅行といえば大抵の方は、小学校、中学校の修学旅行ではないだろうか。

「修学旅行は先生たちもいらっしゃるので、添乗員は私ひとりですね。先月もバス4台で総勢120名の引率で行ってきました」

旅行業界に入って10年、淡々とした語り口ながら、直属の上司に「会社の命運を左右する男」と云われる頼もしいエースが、青山和広さんだ。




_「岩手県教互センター」という会社名ですが、失礼ながら最初、旅行代理店と聞いてびっくりしました。旅行会社というと「~ツアー」とか「~ツーリスト」というイメージがありまして。




会社の前身は、退職教職員互助会の福利厚生部門だったんです。

岩手県の教職員を退職した方々の旅行や損保を扱うひとつのセクションだったんですが、

平成6年12月に会社として独立しました。

当初はやはり教職員関係の旅行が多かったんですが、平成13年ごろから修学旅行を企画するようになりまして、

その後、一般企業の団体旅行にも幅を広げていきたいということで、JTBの総合提携店となりました。

JTBとびゅうのパック旅行は全て弊社でも手配させていただいております。





_教職員互助会の・・それで社名が「教互センター」なんですね。

団体旅行のほか、個人旅行や出張の手配も扱う普通の旅行会社なんですが、みなさんに場所をまず覚えていただきたいので、解説していきますね。


①まず会社の場所は盛岡城址公園(岩手公園)の真向いの岩手教育会館の4階です。サンビルのとなりのビルですね。

②そのサンビル側の入り口から入ってください。

(※取材時間が夕方につき、写真が暗めです)

情報誌遊悠もテナントで入っているんですね。

岩手県教職員互助会の表示があります・・。

③このエレベーターで4階にあがって・・体力のある方は左の階段をどうぞ。
④4階のエレベーターがあくともうこんな感じで~す。
⑤「岩手県教互センター」とありますので、どうぞ中にお入りくださ~い。
こんなふうにいろんなパンフレットもいっぱい用意しております。

⑥私も笑顔でお待ちしておりま~す。


「1月~3月は旅行のローシーズンなので比較的社内も多いです。6月と9~11月は添乗でほとんどいません。」


※「旗は社内では持っておりません」だそうです・・。



_まず入社のきっかけを教えてください。


紫波町出身なんですけれど、地元の小・中学校をでまして盛岡商業高校に進みました。

とくに旅行好きというわけではなかったですし、修学旅行の添乗員さんに憧れて・・という劇的な出会いとか動機があったわけではないんですよ。

ただ、漠然とですけれど、「机の上に座ってばかりいる仕事よりも変わった仕事に就きたいなあ」と思いまして。

「添乗員だといろいろなところに行けて楽しそうだな」と単純なんですけど、そんな理由です。

それで仙台の専門学校の「トラベル観光科」に進学して資格をとりました。

新卒で入ったのはバス会社で、バスツアーの添乗をして、3年前にこの会社に採用になりました。





_では業界に入って10年ですね。この10年でどのぐらいのツアーに添乗したんでしょうか?



ええっと、おそらく200は越えてると思います。ただ僕は海外の添乗経験はほとんどなくて、国内ですね。

     この電話も修学旅行の打ち合わせでした。

直近ですと、京都へ20名の団体さんお連れして2泊3日で行ってきました。

今まで一番多く行った場所ですか?

それはもうダントツに、TDL東京ディズニーランドです!

たぶん5、60回は行ってますねえ・・。ただ中に入ったのは1~2回ぐらいしかないです。

先日、障害をお持ちの団体さまの添乗をしまして、その時は中に入りました。

うわっ パレードってこんな凄いのか~!!って。いつもは門まで行って「はい行ってらっしゃい」なんで知らなかったんです。(爆笑)

次が、仙台・松島ですね。これがたぶん20回ぐらい・・?

そうなんです。修学旅行の添乗が多いんですよ。

修学旅行の添乗とあとは退職者の団体旅行の添乗が多いので、10代と60代専門ですね!(笑)

出会いですか?残念ながら・・・。

「親戚の子のムコにこないか」というお話は一度だけお客様からありました。



_添乗員の「これだけは絶対に持っていく」っていう必須アイテムって何があるんですか?

必ず持っていく「携帯電話」。必須アイテム第1位。

お客様からお礼の手紙とともに送られてきた写真です


まずは「携帯電話」です。

次に行く観光地や宿への電話とか、道路が渋滞しているときには渋滞情報を検索して違うルートをバスの運転手さんに行ってもらったりしますから・・。

それと「お客様の名簿」「行程表」「クーポン券」「旗」「お金」ですかね?

 

 

 

  

_添乗員として気を付けていることはどんなことですか?

「余裕をもつ」という行程表を再度見直しています

「旗もって引率する感じやってください」とお願いしました

ますは「安全」です。「病気や怪我なく、安全に旅を楽しんでいただくこと」です。

それと60代~70代の方の旅行の場合は、時間配分ですね。

観光地を見学するのも午前2カ所で午後も2カ所で、日が暮れる前に宿に入るように余裕もっています。

次の観光地、はい次の観光地・・だと慌ただしくて、それだけで疲れちゃいますから。






_では、これ絶対にお聞きしたいことなんですが、岩手県では3.11の震災は避けては通れません。

今後の会社の方向も含めて、被災地支援と岩手の観光と、どのようにしていきますか?

「被災地を見てもらう」それが地元の旅行社の使命だと語る佐々木部長とツーショット。


上司の佐々木(直属の上司の佐々木旅行部長)がよく話しているんですが 「地元の旅行会社としての使命がある」と思っています。

それは県内外の方々に「被災地を見てもらう」「復興の様子を見てもらう」ことだと思っているんです。

被災地をそんな観光するなんて不謹慎だという声もあるかもしれませんが、震災から半年を境に国内でも震災関連のニュースはどんどん減ってきました。

佐々木が添乗で11月にヨーロッパに行ってきたのですが、海外では3.11の後、1週間は震災のニュースだったと。

しかし、その後はほとんど報道がないというんです。

「日本で震災があったのは知っている。でも今はどうなのか知らない」と。

これが一番よくないことだと思っているんです。

日本中はもちろん、世界中の人たちに被災地に行って「見てもらうこと」

私自身は震災後、ボランティアとして陸前高田と大槌でガレキの撤去と川のヘドロ出しをしてきましたが、

あの場所に立ってもらう、あの場所でしかわからない感情というものがあるんです。

あそこで湧き上がってくる感情、それを旅行で体験してもらって、帰ってからまわりの人に伝えてもらう。

「見てもらう」ことこそ、地元の旅行社の使命だと思っています。



_なるほど。なんか胸が熱くなりますね。さすが、30才にして「会社の命運を左右する男」ですねえ。


いやいや・・。実は全部、佐々木部長の請けうりでして・・・。

ただ、平泉が世界遺産になったといっても、岩手の観光はまだまだですし、平泉から沿岸へ行って被災地へお金を落としてもらう支援が必要です。

(佐々木部長と)添乗で社内にいない時は本当に1か月ほんとんど顔をあわせないこともあるのですが、社内にいる時はよく部長と「地元の旅行社としての使命」の話をしてます。


_では、最後の質問です。青山さん、ご自分の新婚旅行はどこに行きたいですか?プランをたててください。


ええ?(と驚いたきり、しばらく沈黙) あーどこがいいんでしょうねえ。

今まで行ったとこで一番よかったのは、北陸能登半島の千里浜なぎさドライブウェイというとこがあって、波打ち際の砂浜をバスで走ったんです。

     只今、未来の新婚旅行を空想中です

7月で、海がきれいで、ちょうど夕陽が日本海へ沈んでいくのがバッチリ見えて・・・

国内だったら、あそこがいいのかなあ?

あーでも定番ですけど、ハワイの島めぐりもいいですよね。

マリンスポーツとあとはひたすら南の島でまったりする。

好みのタイプですか?昔は浜崎あゆみが好きでしたけど・・・今はやさしい女性です。

新婚旅行のプランですよね・・。うーん・・・難しいなあ。

とりあえず、今日のとこは「やさしい女性と南の島でまったりする新婚旅行」ってことで勘弁してください。(笑)





___岩手県教互センター株式会社 <JTB総合提携店>  


住所:盛岡市大通1-1-16 岩手教育会館4階

℡ :019-623-4432

fax:019-652-9535

http://www.facebook.com/kyogocentre#!/kyogocentre?sk=info

営業時間: 9:30~18:00 ( 土日祝休)

メールでの申し込み:kyogo22@sepia.ocn.ne.jp

◆のびあの会員特典◆

申し込み時に「のびあの会員です」といってください。

JTBやびゅうの国内・国外パック旅行の代金から、国内は2%割引、国外は3%割引します。

JRの新幹線チケットだけですと割引きの対象外ですが、宿泊ホテル+JRチケットのパックがあればそちらは割引対象になります。

出張や個人旅行、ご家族の旅行に是非ご用命ください。