日別アーカイブ: 2013年2月14日

大人のおけいこクラブ第11回報告~「器と日本酒」

今宵12/10(月)は、2012年最後の大人のおけいこクラブ・・

もはや恒例となった「日本酒入門第3弾」  蔵元をお呼びしてのセミナー+宴

 

しかし、今回はゲストがすごい!!

廣田酒造店の女性杜氏の小野裕美さん

 

そして、岩手を代表する磁器作家、陶來(とうらい)の大沢和義さん

 

この2人の豪華ゲストがやってきたーーーーー!

 

会場は今宵も盛岡市桜山のMASS

そして「月曜日から呑んでも悪酔いしない?」を検証するために月曜日に女子たちが集結。。

 

 

まずは一部の小野裕美杜氏からお話をいただいております

 

 

 

 

 

 

小野裕美杜氏。。

美しい・・・・そして細い・・・・・・!!

 

第2弾の月の輪の横沢杜氏もオキレイでしたが、

女性杜氏って美人が条件なの???と聞きたくなるぐらい。

 

小野裕美杜氏の経歴はユニークです。

もともと宮城の実家は、味噌や醤油の醸造をしていましたが、弟さんが家を継ぐと聞いて

「好きな日本酒の道へ入ろう」と決意。

南部杜氏に憧れて岩手で就職後、

昔ながらの製法で力強い酒造りをする廣田の酒に惚れ込んで

社長に直談判の上、社員になった方です。

実は南部杜氏初の女性杜氏が小野さん。

そして全国の女性杜氏の多くが蔵元の親戚筋であるのに

小野さんはサラリーマン杜氏にしてなんと3人の子持ち!ママさん杜氏さんなのです。

 

 

今回、廣田酒造店からはこの5種のお酒をお持ちいただきました。

 

 

そして今回のテーマは「器と日本酒」なので、小野杜氏お手製の資料をもとにお勉強します。

 

それによると、

「盃などの角度ある平らな酒器は口の奥にあたるため、

アルコールの刺激を強く感じ、辛口に感じ、

ぐい飲みタイプなど角度ある酒器は、

下の先端部にあたるため甘みを感じる」のだそうです。

 

ということで香りが高いお酒 「薫酒」「熟酒」

 

 

 

 

香りが低いお酒 「爽酒」「酷酒」

この香りによって相性のよい器があるのだそうです。

 

 

 

 

 

 

ふーむということで、さっそく乾杯は2つの酒器で飲みくらべてみました。

先がすぼまった磁器と先が開いている盃と。

 

 

 

おっ!!味が違う!!

 

日本酒歴浅い私はこの違いをうまく説明できないのですが、

同じお酒なのに甘く感じたり、すっきり感じたりがたしかにありました。

 

 

おっとこちらのOLはいきなりコップ酒ですか?

って違いますよ。こちらは伏流水。

日本酒を作っているお水を飲んでおります。

日本酒入門も第3弾になると、

悪酔いしないコツは

「お酒と同等の水を飲むこと」

 

廣田酒造店の伏流水は、紫波町の東根山ふもとにある水分神社の水だそうで

これが旨いのだ!

夏の日にビューガーデンの取材で水分神社に行きましたが、

あまりにアブが凄くて水を組むのを断念した私でしたが、

アブはちゃんと旨い水を知っているんだねーーー。

 

 

さてMASSの特製料理も次々とでてまいります。

どんこのなめろうと揚げ出し豆腐

 

 

佐助豚の土手焼、これを肉まんにしてはさんで食べるの幸せーーー。

 

そして菜彩鶏ごぼう鍋

 

さてお腹もお酒もすすんできたところで、

もうひとつのテーマの器について

陶來の大沢和義さんに話していただきます。

女性限定の日本酒入門、このように会場は黒一点!

 

 

そしてこちらは本日、

岩手県工業技術センターからお借りした陶器と磁器です。

 

ところで陶器と磁器の違いって知っていましたか?

陶器というのは土で作り、磁器というのは石で作られて陶器よりもガラスに近い。

私たちが普段、陶器と呼んでいるものの多くは実は磁器なんだそうです。

いわゆるセトモノというのですね。

そして磁器が日本で広まったのは、秀吉の時代の朝鮮出兵がきっかけだそうです。

その際に職人を連れてきて、日本でも磁器を作れと命じたそうで、

磁器といえば九州ですが、有田焼などは秀吉の時代に始まったものなんだそうです。

 

 ちなみにこのお写真で今、大沢さんが手にしておられるのは磁器ではなく、漆器です。

漆は、1個7~8000円が相場だそうですが、

お写真の漆器は浄法寺の漆器で「こぶくら」 1個5460円  

 ※ご興味ある方はこちらご覧くださいね~

http://www.tekiseisha.com/commodity/index02.html

 

 

さて、大沢さんのお話は、実に独特の調子があって、

落語家のお話を聞いてるようでおもしろいんですよね。

ほんと、お会いするまで、芸術家=怖いというイメージがあって、

私のような無知なものが行って大丈夫かと思っていましたが、実に優しくて楽しい方です。

 

が、大沢さんといえば、忘れちゃならないのが「てまる」です。

 

「てまる」=<高齢者や障害者の方が使う福祉食器+美しく質の高い日常食器>のプロジェクト

で、大沢さんは「てまる」でグッドデザイン賞ほか多数の賞を受賞していらっしゃるのです。

 

てまるの食器は、口縁部に折り返しがついていて、

片手だけでもきれいにすくえるようになっています。

 

「美しい、あ!いいな!がなければそれは器とはいわない。

それがないのは単なる道具だ。」

とお話する大沢さん。

 

今回は時間がなくて、福祉食器のお話の詳細は聞けませんでしたが、

これまた聞いてみたいと思う内容でした。

 

 

さてその後もお酒はどんどんすすみ、こちらは既に何度目かの「かんぱーい」

 

皆、初対面とは信じがたいけれど、初対面。

こんなふうにすぐに打ち解けられるのが「大人のおけいこクラブ」の良さかもしれません。

 

そしてみなさんの興奮が最高潮に達したのがこちら!

自動お燗測定器?

 

 

 

ちなみに小野杜氏は、辛口を燗にして飲むのがお好きだそうです。

 

で、小野杜氏のおすすめがこちらの丹頂正宗、辛口のお酒です。

味もさることながらこのラベルがすごい~。

鶴をあしらっていてすごく綺麗なの。

 

私が今回、イチオシで惚れたお酒はこちら

オール岩手の廣喜 純米吟醸 

ボキャブラリーがないのが悔しいですが、これ本当に美酒でしたーー。

このようにクイクイ白眼だして飲んでます。

 

 

さて、第3弾も盛り上がった日本酒入門。

参加してくださった皆様です。

こちらの5名は初参加でーす。

 

こちらは小野杜氏を囲んで!1個5460円の漆しっかり持っています!

 

こちらは大沢さんと一緒に「ものづくり」の話しでも盛り上がっていたグループ

 

いい女が2人、しっとりと・・・。

 

商工会連合会の創業塾で同期だったお2人です。

 

こちらは現在、福祉のお勉強をするお2人

 

 

日本酒は奥が深い

少しは日本酒を愛好する女子増に貢献できてるかな?と自負するこの日本酒入門。

今後も蔵元さんや酒にまつわるゲストをお呼びして続けていきます。

今宵もかんぱーい

 

 

<廣田酒造店さまよりお土産いただきました>

ヒロキの奥様秘伝の甘酒レシピ付でーす。

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