日別アーカイブ: 2017年7月26日

再婚した娘と反目しあう孫のことで悩んでいます。

今回の相談者は2人の孫をもつTさんです。

Q.  34才の娘と、その子ども、中学2年の男児のことで相談です。


娘には、中学2年の男児、その下に小学校6年生の妹がいます。シングルマザーでやってきましたが、先日、娘が32才の男性と再婚しました。下の小学校6年生の妹は、娘とその再婚相手についていき、現在、一緒に住んでいますが、中学2年の兄の方は、再婚に反対で、「おつきあいするのはいいけど、僕が自立するまで結婚はしないで」とずっと云ってきました。が、娘が、半ば強引に、籍を入れて、マンションに移りました。
中学2年の兄のほうは、それを許すことが出来ず、現在は祖母である私と住んでいます。
娘は、新婚生活がよほど楽しく、幸せそうで、再婚相手との間に子どもを作ることを望んでおり、置いてきた中2の男児のことは眼中にないようです。
親子関係をどうにか円満に復活させたいと思っておりますが、娘は新生活に夢中で、私のいうことは聞く耳持たず、男児のほうも決して娘に会おうとはしません。
中学2年生という難しい時期にさしかかっているのもあり、この先、進路のことなど、どうすればいいのか悩んでいます。

 

 

 

A.  回答者の先生は「こどものこと研究所。座・いどばた」の佐藤澄子先生です。

 

大変、難しい問題ですね。おばあちゃんの気持ち、お察しいたします。
さて、結論からいうと、今、この親子関係を修復するのは難しいと思います。

というのは、娘さんが、よい方と巡りあい、母としての部分よりも、女としての幸せを優先したいという気持ち、
それは、到底、14才のお子さんに理解できることではないからです。
「僕よりも、再婚相手を取った」という、大好きなお母さんに、裏切られたような気持ちを持っていると思いますし、
お母さんを愛してるからこそ、その反対に、母をどうしても許せない気持ちになるのだと思います。
もしかしたら、お子さんがやがて成人し、結婚を考えるような年代になった時、はじめて、今の

お母さんの気持ちを理解できるのかもしれません。

残念ですが、2人の親子関係を修復するには、おそらく時間が必要でしょう。
そして、今、おばあちゃんが優先しなければいけないのは、
壊れた親子関係の修復ではなく、「その中学2年生の男の子の心のケア」です。

どうか、娘さんの代わりに、愛を注いでください。
「自分は、おばあちゃんには愛された」という実感を持たせてあげてください。

それとともに、学校へ相談してください。
母親が再婚し、環境が大きく変わったということはすでに学校の担任の先生や、部活動の指導者の方には、お話していますでしょうか?

たとえ、自分の親でなくても、誰かに自分は愛されている、心配されている、見守られている、そう実感させることが大事です。まわりの大人たちがつかず、離れず、その男の子を暖かく見守ることが大事なんです。

少々、乱暴な言葉を使ってみたりするのは、思春期によくありがちなこと。
口では 「ウザイ」といったとしても、気持ちはそうではありません。
救いなのは、その男の子が、学校へ行っているということ。
これは大きいことです。
お友達に恵まれているのかもしれません。

その男の子の心のケアを第一に考え、まわりの大人たちの協力を仰いでください。
なお、この先、何か心配ごとがありましたら
各都道府県には「子育て支援センター」があります。
こちらへ一覧表がありますので、お住まいの近くの支援センターにご相談ください。

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