実際ドウナンダ会議③終了報告~2025年11/29開催

実際ドウナンダ会議とは

地域課題を世代をこえゆるーく話し合ってみる力の抜けた会議です。

 

私が自治会長になった2024年に開催し
これまで2回実施しております

 

 

 

この1回目と2回目の間にいつかこの方を呼んで選挙のことを話し合いたいと

思い、ツイッターをフォローし、札幌で映画の上映があるのを知り、

3月に1泊2日で北海道へ。

その時に直接ご本人に出演交渉したのがきっかけです。

何のコネクションもない相手に来てほしい時、私がよく使う方法です

 

その方とは

フリーライターの畠山理仁氏!

当初は畠山さんを主人公にしたドキュメンタリー映画もあわせて、、と思いましたが

映画のレンタル代金が結構なお値段であること、もちろん文句なく面白いし考えさせられるのですが。

それと映画+トークショーでやるとこれは4時間コースになるぞ

ということで、、、

 

 

畠山さんのご講演と一年生市議3名のクロストークにしたのでした

テーマは「地方創生ってナンすか?」

 

ちィと大きいかなあ~と思いつつも今年、読んだ本のなかでベスト3に入るこちらの本

に感銘を受け

さらに

「地方出身女子の県外流出」で岩手が2位というのを聞いて

このテーマで

1年生市議3名の方にもご協力いただくこととなりました。

 

が!

ここに立ちはだかったのが頻繁に目撃された熊です

 

とくに10月11月の目撃数はハンパなく、外出を躊躇するレベル。

もちろん屋内で何もないのはわかっていましたが、
家から車に乗るまでや駐車場から屋内に入るまで周囲を見てしまうストレスを

ひとつでも減らすには
安全な屋内から参加していただき

かつ好きなときに見ていただけるようにと

オンライン+アーカイブ配信に変更したところ

56名の方に申し込みいただきました。

 

 

1部は

フリーランスライター畠山理仁氏の講演です

 

68分もある講演の中身を少々お話すると

・選挙というのは自分の常識と世の中の常識との差を確認する場であり

候補者は多様な価値観をもつ人々の代弁者。

もちろん100%同じ価値観という人はほぼいないわけですが、

「よりましな人を選ぶ」地獄の選択である。

 

なぜならば

政治に無関心でいられても無関係ではいられない

 

そしてなんでもお金に換算するのはよくないかもしれないけれど

2024年の衆議院選挙は815億という国の予備費を使っており

それを

「予算額×議員の任期までの年数÷有権者数=1票の価値」

という計算式で出すと

実に667万円になると!

 

あなたが667万円のものを買うときに実物みないで買いますか?

だから1回は立候補者全員に会ってほしいという畠山さんの「全員取材」になるのだと。

 

そしてこれまで25年以上も選挙取材してきた畠山さんいわく

「どの立候補者ももれなく面白い」と!

 

ちなみに先の一票の価値の計算式は

それぞれの市長選、市議選、知事選、県議選でも使えるのだそうです。

 

 

2部は

熱い畠山氏と1年生市議3名のクロストーク

こちらは質疑応答含め98分でした

 

北上市議 千田ゆう子氏

滝沢市議 鍵本桂氏

宮古市議 佐々木まこと氏

 

畠山氏が選挙取材で必ず立候補者に聞く質問

「自分が政治の場にでなければと思った理由はなんですか?」からスタートしました

 

千田さんは「子育てが楽しい社会を実現したい」と語り

鍵本さんは「水道民営化反対、民間感覚を行政に、若者の政治参加」と語り

佐々木さんは「宮古を好きでい続けるために」とその動機を語りました

 

なぜ若者が県外に流出するのか?については

いろいろな理由があがっていましたが

ひとつは「教育」

先生方も地元企業よりも都会の大企業を勧める

(女子に多い)実家は嫌いじゃないけど周囲の干渉が嫌い

 

この周囲の干渉というのは

田舎あるあるで、それは私が20代だった40年前にもあったけれど

あの時は人数も多かったからひとりに向けられる目も限られていたものの

今は少子化で若者の人数が減ってきているので監視の目も大きいのかな?と思います

 

果たして少子化がすすめば本当に地方は衰退し、市町村は消滅するのか?はさておき、

どこの市町村も県も対策はしているわけです

 

岩手県はその若者減対策として

岩手県立大学を1998年開学したわけですが

卒業生の62%は卒業後、県外へ就職します。

 

せっかく大学まで地元にいたのに、卒業して県外へ。
岩手県と滝沢市がお金をかけて県外への人材を育てているのが現実です。

ましてや学生は在学中は住民票を実家においたままが多いとなると

いったい何のために設立したのか、、

 

ほか、県で運営している婚活事業もあるわけですが

結局のところ

・地域とのつながりをいかに子どもの頃から作るか

・多様化する価値観のモデルケースをいかに地元に作るか

 

たとえば宮古なら大学いかずとも

漁師になって年収稼ぐという生き方もあるわけで

「それもいいよね」という発信と

実際にそうやって生きている大人の話を聞く機会を作ること

も大事ではないか?と

 

またいわゆるジェンダーについては

悪気ないひとことへの教育が必要ではないかと。

生まれ育った時代や価値観が違うから仕方ないけれど

「女だから」「男だから」「こども産んで一人前」というひとことがどれだけ

当事者を不快にしているかの教育

 

そして名言

「都会に憧れるのはやめましょう」

 

 

有権者にある意味ではいちばん近い1年生議員の

日々の格闘そのものが出ていた議論でしたが

「こういう人たちがいる限り、地方はまだダイジョウブかもしれない」と希望を感じる話でした。

 

さて、昨日ですが 「ホンネ喫茶永田町」という特番で

ひとつの対策として

「地方議員を選挙ではなく抽選で選べばよい」という案がでていて、

・ネックになる供託金や選挙資金の心配がない

・年齢、性別、職業など平等な条件下の議員を選出できる

・裁判員制度と同じで、くじ引き方式の会議など実際、案外うまくいく(みなさん、まじめに参加してくれる)

・議会も「土日開催」や「平日の夜2時間」など柔軟にできるので

実は「仕事をやめなくてもできる」し、「日給を払い」4年で交代する

というメリットをあげていました。

 

畠山さんが一部でお話した「行政を執行するのは行政職」で

「議会はその多種多様な価値化をもつ住民の代表者」であることを考えると

これはありなのかも?と思ったりしております。

これについては

「選挙」について考える「ドウナンダ会議」をまたやって

深くじっくり考えるのもよいなあと思ったり。

 

 

以上、1部も2部も要約でしかありませんので

この動画配信を見たいという方は

下記からお申込みください

2200円のご入金確認後、使用した資料と視聴用URL送ります

(クレジットかゆうちょへの支払いで下記の入力画面前に詳細あります)

 

 

畠山さん、千田さん、鍵本さん、佐々木さん、

そしてアーカイブ視聴含めてお申込みいただいた皆様

ありがとうございました

 

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