第57回大人のおけいこクラブ「癌になった医者が語る癌のお話」~2021年10/23オンライン開催

10/23(土)にオンラインで開催しました。

 

講師は長野県赤十字病院の産婦人科医にして
女性ヘルスケア専門医の山本かおり先生です。

 

かおり先生には
7/17に婦人科セミナー「愛は子宮を救う」をやはりオンラインでお願いしました。

 

 

そのセミナーの本番中に
「私、昨年、乳がんになったんです~!」と

 明るくカミングアウトしたのが開催のきっかけです。

 

 

今や、癌は生涯で「2人に1人がなる時代」ですので
医者が癌になっても珍しくはないのでしょうが、
患者の伴走者として治療する側でいた医師が患者になってみての話を

ぜひ聞きたいと思ったのです。

 

 

今回もZOOMで長野と岩手を結びました。

 

 

<参考資料>

 


すこし前まで、乳がんのり患者は
「11人に1人の割合」といわれてましたが、年々増加し、
今は「9人に1人」です。
年間にして9万人が乳がんを発症し、14,000人が亡くなっています。
女性がなりやすい癌の1位ではありますが

死亡者数を見ると第5位。
比較的、治りやすい癌ではあるのです。

 

 

 

ただ初期では無症状のことが多く、山本かおり先生も「まさか、うっそ~」

人間ドックのエコーで見つかったそうです。

 

乳癌に限らず、どの癌も大きさと他所への転移があるかないかによって

ステージが分かれます。
それと、乳癌の性質、患者の年齢等によって、治療方針が決まっていくそうです。
こちらがステージ

 

こちらが性質

 

 

・女性ホルモンのエストロゲンの影響をうけるもの・・・ これが多く75%

さらに増殖性が高いか低いか

・HER2という癌増殖のたんぱく質の影響を受けるもの・・・15~20%
(HER2タイプはちょっと前まで治療法が難しい癌でしたが、今は

このタイプにも効く抗がん剤が出来たそうです)

・そのどちらでもないもの

 

おおかかに4つに分かれます。

 

かおり先生はステージ1で
最も多いといわれる「ホルモン受容体陽性で増殖スピードの遅いルミナールAタイプ」でした。

 

こちらがかおり先生の「まさか、ウッソー」の乳癌発見の経緯と治療経過です。
昨年のクリスマスに手術しているんですね。
その後、30回の放射線治療を受け、
3か月に1回、偽閉経の注射をし、ホルモン療法の薬を1日2錠飲んでいます。

 

 

 

ちなみに、ノルバデックスというお薬は
乳癌には非常によく効くお薬だそうですが、子宮にポリープができやすいそうで
このタイプのお薬をのむ方は定期的に婦人科で診てもらう必要があるそうです。

 

乳癌の75%がエストロゲンの影響を受けているものなので
患者さんが何歳なのか、今後、子を持つのか持たないのかは
大変重要な要素なんですね。

 

 

かおり先生は
「癌には運のいい癌とそうでない癌とある」といいます。

 

 

 

 

 

いわゆる5大癌というのは「乳・大腸・胃・子宮・肺」の癌のことですが

これらは見つかりやすい癌で
「運のいい癌」

生存率も高い癌です。

 

白血病、すい臓がん、胆管癌など、そもそも見つけにくい癌もあるわけで

「何歳の時、どの癌になるか?」はひとことでいえば「運」

 

どの癌でも早期発見、早期治療が大切ではあるが
仮に不運な癌のステージ3やステージ4で見つかったとしても
「癌と共存しながら生活する治療法もある」 そうです。

 

 

そして

「怖いのは癌が見つかることではなく、進行させること」

やはり定期的な検診が大事だということ

 

 

さらに、

信頼できる医師との出会い。
治療方法をお互い話し合える医師との出会いは
「たしかにこれまた運なんですけどもセカンドオピニオンは患者の権利、

堂々と使ってください」

とお話してました。

 

 

1時間のセミナーのあと、質疑応答に入りました。
今回は録画視聴者も多かったので
事前に質問をいただいておりましたが

その中で多かったのが下記の2つの質問です。

 

 

①公立病院の標準治療で大丈夫なのか?

少なくとも、「ガン診療拠点病院」なら大丈夫。

「標準治療」というのは松竹梅の竹というような治療のことではなく
科学的根拠に基づいた最良の治療のこと
推奨されるスタンダードな治療のことです。

 

 

②抗がん剤は絶対に受けたくないのだが、どのぐらい患者の要望は受け入れられるのか?


乳癌の患者さんにはそのように主張する患者さんが多く、代替治療を選択したいという

方は多い。
けれども白血病のように抗がん剤を使わないと治らない癌もあり、また抗がん剤は
日進月歩しており、副反応の少ない薬がどんどん開発されている。

 

「どうか、頭ごなしに否定せずに、

抗がん剤の話だけでも聞いてほしい」

 

という答えをいただきました。

 

 

今回のセミナーを受けて私が個人的に感じたのは

「2人に1人が癌になる時代」の意味です。

 

更年期は100%くるけれど

2人に1人というと、「自分はかからない」という方に思うんだなあということ

 

そして、みなさん、免疫をあげるとかバランスのよい食事をとるとか

予防には一生懸命だけれど

私を含めて

「なった時」のことはあまり考えず、「その時はその時」という方が多いような気がしました。
(私は予防にも怠惰ですけども)

 

不治の病ではなくなったとはいっても

がんと聞けばショックですが

「60才すぎればいつかは癌になるもの」と考えて
構えることも大切な気がします。

 

 

コロナの日本での死亡者数はこの1年半で、18,000人ですががんでの死亡者数は1年間で37万人

桁が違います。

 

 

コロナ禍で、病院の受診控えが増えたと聞きますが

早期発見、早期治療のためにも検診が大事だと改めて 思いました。
・・・というわけで私は年末恒例の人間ドックの予約をいれねば!です。

 

 

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

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第56回大人のおけいこクラブ「気づけば物が増えている人の整理収納講座」~2021年9/12オンライン開催

今年に入って4回目の大人のおけいこクラブ、オンラインでの開催です。

 

リアルの講座に比べて

参加者同士の交流がなかなか出来ないというデメリットはあるものの
地域を越えて県内外から参加できるというメリットもあり、
今回も横浜からご参加の方がいらっしゃいました。

 

講師はstyle-Rの金田玲子先生

岩手初の整理収納アドバイザーにして

昨年はその最高位である整理収納アドバイザーアカデミアマスターの資格を習得されました。

 

 

そうそう、

オンラインの良さってマスクなしのお顔が見れること!
先月、13年ぶりの美容講師もやったしと張り切ってメイクした私、
チーク入れすぎて厚化粧になりましたけど、まぁいいか。

 


さて、講座はまず現状を見つめるワークからスタートしました。

 

 

家の中の困りごとは何か?
本当はどうしたいのか?
理想通りにいかない理由は何か?

 

をまず紙に書きだすのです。

 

金田先生によると「見える化」って

すごく大事なんだそうです。

 

 

 

 

INとOUTのバランスが悪いから、

気づけば物が増えるわけですが
それもまた原因を探ります。

 

なぜ物が増えるんだろう?
買ってしまう、もらってしまう、捨てられない

 

私たちには
「得したい」という意識があるそうで

「とりあえず」「安いから」買い(ただの場合はもらい)
「まだ着れるから」「壊れてないから」「もったいないから」
捨てられない。

 

まず、INを減らす意識をもつこと

 

それには

「家の中にいれればその管理がでてくる」のだから

「不要な物は入れない」と強く意識すること

 

どこに置く?
いつ使う?
いつ捨てる?

これが管理ですよね。
「とりあえずもらっておく」「いつか使うかもしれないから買っておく」

のではなく

レジに持っていく前に、ネットでぽちっと押す前に

「本当にこれ要る?」と問いかけてみる。
2番手3番手のものは買わない。

 

この「物を家に入れたら必ず管理が生まれる」

ということ

 

当たり前といえば当たり前なんですが、新鮮でした。

 

同様に「捨てられない原因」についても掘り下げていきます。

 

思い出がある
高かったから

壊れていないから

まだ使えるから

 

そして

「整理とは不要な物を取り除くこと」なのですが

 

その判断基準は

「要るか要らないか?」

「捨てるか捨てないか?」

 

という主観ではなく

「事実に基づいて判断すること」

が大事なんだそうです。

 

 

つまり

・ここに置くべきか否か
・3年以内(1年でも可)一度でも使ったかどうか
たしかに。

「要る要らない」では作業が進まなくてもこれなら分けられます!

 

その上で
捨てられないものは
「迷い箱」または「思い出箱」としてラベルを貼って別管理する。
そして、期日を書いておき、その箱そのものを

1年後なりに再度、見直す。

 

時間がたてば物に対する思い入れが変化し、

捨てられるものもあるそうです。

 

講座は、途中途中でワークしたり

それをシェアする時間もあり

話を聞きながら

「あー、あそこ、やろう!」という風にやる気がでてきます。

 

管理方法

たとえば、「平積みせずに立てる」

「収納の枠を決め、枠からはみ出たもの処分する」
「数で管理する」

等も教えていただきました。

 

 

 

たっぷり2時間の講座でしたけれども

 

最初は、「これをどこに置こうかな?」という物主役の考えから

「自分はこれを使う、使わない」という自分が主役の考えへ

変化していくのを少しづつ実感できます。

 

この「物主役から自分軸へ」が

大事なんですって。

 

 

 

整理収納って

つきつめてみると

自分はどう暮らしていきたいのか?を考え

取捨選択すること なんですよね・・・。

 

 

物と向き合っているつもりで

自分の人生観なり、自分の優先順位なり

いつの間にか

自分と向き合っているなあと

感じます。

 

 

敬老の日の連休、

本、食器、をやろう、
次の秋分の日の時は

寝具をやろう

 

と決意した私です。

 

 

参加してくださった8名の皆様(男女参加OKにしたのに全員女性だった!)
金田先生

ありがとうございました。

 

 

そして

先に、収納グッズを買いに走っちゃダメだよ~!!

(これは当日、講座を受講した人だけがわかる話し)

 

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第55回大人のおけいこクラブ「愛は子宮を救う」~2021年7/17オンライン開催

7/17(土)第55回大人のおけいこクラブで

婦人科セミナー「愛は子宮を救う」を開催~!

 

講師は長野赤十字病院産婦人科医にして女性ヘルスケア専門医の資格を

もつ山本かおり先生です。

 

※山本かおり先生と知り合ったきっかけは

2019年に開催した「思春期外来セミナー」でした。

その投稿を見て、フェイスブックでお友達になり、昨年の3月は

長野市で実際にお会いしてきました。
きっかけとなった思春期外来セミナーはこちらをクリック~。

思春期外来セミナー「今、10代に起きていること」8/31開催報告 | 『5時からアイドル』まきりん社長ブログ (ameblo.jp)

 

 

コロナ禍となり、始めたオンラインセミナーですが、

悪いことばかりじゃない。

こうして600キロ先とつながることが出来るのです~。

 

セミナーは
1部 生理痛、PMS、更年期について
2部 婦人科の疾患について

に分けて、間に質疑応答を挟みながら進めました。

 

 

私、今回のセミナーで何がいちばんびっくりしたって、
生理痛の治療です!

 

「ピル」と聞いてびっくりしてた時代はもはや完全に過去のものです。

 

さて、こちらが月経から次の月経までのスライドですが

こうしてみると、女性が心身ともに絶好調!というのは

生理が終了して排卵までの1週間もないんですねぇ。


さて、このなかのPMS(月経前症候群)ってご存知でしょうか?

 

生理前の3日~10日前にある不調です。

これはメンタルと身体症状と両方あり、
思春期の女児では
このPMSと生理痛が不登校の理由の半数ぐらいになっているとか・・・

 

事実、先の思春期外来セミナーの講師をしてくださった秋元義弘先生(現在は岩手県立中部病院産婦人科に勤務されています)

によれば
「うちの思春期外来に来ている女の子の95%は、月経痛と月経不順で学校が辛い、という子たちです。」
薬で月経コントロールを始めて、

「もっと早くからこうしていれば良かった〜!」と
本人もお母さんもいうそうで、「劇的に変わります!」とのこと。

 

生理痛(月経困難症)は

原発性といわれる他の病気のないものと

経発性といわれる他の病気が原因でおこるものとあるそうで
思春期の生理痛はほとんどが前者です。

 

そして月経困難症といっても、痛み、量、周期とあるわけですが

量について自分ではわかりにくいもの。
そのめやすがこちらで
40㎝もあるいわゆる夜用ナプキンを日中も使い続けているなら産婦人科を受診してください~。

 

 

治療はどうするのか?

 

山本先生はまず「鎮痛剤で良くなるなら使ってOK」としたうえで40代以上と40才以下では治療が違うと教えてくれました。

 

そして、いわゆる低用量ピルは50才まで。

これは閉経年齢の平均が50才であることと

50才過ぎると血栓症のリスクが出てくることと

関係しているそうです。

 

この低用量ピルでびっくりしたこと。。。

私は、生理がくるのをずらすものと思っていたのですけども

その考えは古かった!

 

今は、最長120日連続服用できるピルがあるそうで
これらを使えば年間の生理回数を減らすことができるんですって!
つまり、1か月に1回だと思っていた生理を2か月に1度とか

3か月に1度とかにできる!!
しかも今はこのタイプの方が主流なんですって。

知らなかった~!!目からウロコでした!!

 

低用量ピルは10代から安心して使えるものがほんとどですし、
このあとの質疑応答で、
蒸れやかぶれをなくすための
ナプキンやVIO脱毛について質問がありましたが
「でかいナプキンを使っていれば当然かぶれるし、蒸れる」ので
「そもそもの月経量をコントロールする治療をしたほうがいい」とのことです。

 

タンポンよりもしっかり吸収するシリコン製の月経カップもあるんですって。
これも知らなかった~。
気になる方は「月経カップ」か「月経血カップ」で検索してください。

 

40才以下には低用量ピル、では40代以上は?というと

ミレーナという昔でいう避妊用リングがあるそうです。

 

ミレーナは一度入れると5年間有効なので

飲み薬と違って「忘れることがない」というメリットがあります。

今後、5年間は子どもを産む予定のない方ならこれもおすすめだそうで
保険適用で1万円ぐらいの費用だそうです。

 

他、ピル以外の薬もたくさん出ていて、年代や体質、状況をみながら
治療方法を「産婦人科医と相談」
とにかく

生理は量も回数も周期も

完全にコントロールできる時代になった!
というのを実感しました。

 

 

そして次に更年期について。
閉経の前後5年を挟んだおよそ10年に渡る不調ですが

自律神経などを司る視床下部との関係が深いため

症状は本当に多岐にわたります。

 

※更年期については2018年に助産師の多田先生を講師に
「更年期」に特化した内容で開催したセミナーがありますので
こちらも参照してください。

「更年期」ってもっともっとオープンに語れるようにならなきゃね | 『5時からアイドル』まきりん社長ブログ (ameblo.jp)

 

 

山本先生によれば「更年期はつわりのようなもの」で
「ひどい人は本当にひどいし、なんともない人は本当になんともない」

非常に個人差があるそうです。

 

 

治療の中心はホルモン補充療法ですが

後の質疑応答でも話題になったのが

「ホルモン治療のやめどき」

 

 

「だいたい5年をめやすに主治医と相談し、長くても10年」
「60才以上になると普通にしてても心筋梗塞等のリスクがでてくるので
ホルモン治療ではなく、骨粗しょう症が気になるなら整形外科へ
血圧やコレステロールが気になるなら循環器内科へ行って専門の治療をすること」

というのがや山本先生の回答でした。

 

 

そして2部の「婦人科の疾患」へ

最初に「子宮筋腫・子宮内膜症・子宮腺筋症」について説明がありました。

 

子宮筋腫は3人に1人
子宮内膜症は10人に1人
子宮腺筋症はちょっと前まで子宮内膜症の一部といわれていましたが

今は別の病気として扱われているそうです。

 

個人的に厄介だなあと思うのは子宮内膜症
妊娠した時の赤ちゃんのベッドといわれている子宮内膜が子宮の内側という
本来できる場所以外に出来る病気で
とにかく血液がたまるので、周囲の臓器や組織と癒着してしまう。

不妊の原因になりやすいし、閉経までつきあわなきゃならないケースが多いようです。

 

 

次に「子宮頸がんと子宮体がん」について

 

子宮の入口にできるがんが子宮頸がんで20代30代に多く、

奥にできるがんが子宮体がんで50代以上に多いという特長があります。

 

ちなみに子宮頸がん:子宮体がんは7:3の割合だそうです。


子宮頸がんの原因はHPVウイルスで、

性交渉の経験があれば誰でも感染するリスクがあり、その多くは免疫で自浄されるものの
一部ががん化、

 

年間約1万人が子宮頸がんを発症し、

2,700人が命を落とすがんです。
早ければ10代でも発症します。

 

この予防に効果的なのが、HPVワクチンと子宮検診。

 

HPVワクチンは、性経験をもつ前に接種することが望ましく

小6~高1の女子であれば公費で受けれるのです。

 

今回、私が婦人科セミナーを開催したいと思った理由は

「公費で受けれることを知らない対象者や保護者が多い」

と感じたことでした。

 

2013年に副反応が指摘され、国の積極的奨励から外れてしまっているHPVワクチンですが

その後の調査で、副反応とされた多くの症状が思春期特有のものと判断されました。
※この経緯が気になる人は「名古屋スタディ」で検索してください。

 

原因もはっきりしていて、予防できる数少ない癌なのに
公費で受けれる期間を知らずに

いざ、赤ちゃんが欲しいと思った時に子宮頸がんが見つかり、

子宮を摘出というケースは本当に悲しい。

 

HPVワクチンの課題は

「公費で打てる期間を知らずに打てなかった年代」への接種と

「男児も公費で打てるようにすること」

だそうです。

 

ちなにに、男児も打ったほうがいい理由は

「HPVウイルスが原因といわれる

中咽頭がんや肛門がん、直腸がん、陰茎がん、

性感染症である尖圭(せんけい)コンジローマの予防ができること
と性交渉によるパートナーとのウイルスの感染しあいっこを防ぐこと」

です。

 

このあたりについては、みんパピというサイトに詳しく掲載されてますので
ぜひご覧になってください。

 

 

2部終わりの質疑応答では

現在、子宮内膜症の治療中の方や
子宮頸がんで経過観察中の方から
切実な悩みがよせられました。

 

山本先生いわく

「 どうしようかと患者さんとその時々で悩みあいながら

治療方法を選択している、、」

 

こういう話を聞くと
特に長くつきあわなければならない病気は
医療従事者という「伴走者が必要であること」

を痛感します。

 

 

さて、2回の質疑応答含めて

予定していた2時間を超えて開催されたセミナーは
オンタイムの受講者他、録画視聴の方も含めて

34名の方に参加していただきました。
終了後、動画編集するにあたり、何度も見返しましたけども

婦人科は奥が深い!!
そして、痛い、苦しい、つらいは

我慢する時代ではないこと

薬でコントロールできる時代になったこと

をつくづく感じました。

 

また続編を開催したいと思います。

 

ご参加いただいた皆さま、
講師の山本かおり先生、ありがとうございました。

 

 

▼わかりやすかった~と評判の山本かおり先生

 

▼久々にフルメイクの高橋真樹

 

 

 

 

 

 

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第54回大人のおけいこクラブ「ふるさとガイドと歩く岩手公園」~2021年4/17開催

実に昨年の10月以来、

半年ぶりのリアル開催です!

 

コロナ禍とあってとにかく考えたのは

「安全に」「密にならないこと」

熟慮の末、「屋外開催」としました。

 

そうだ、お花見!

ただのお花見ではなく、盛岡ガイドさんの解説付きで

観光客気分になろうよっと。

 

満開の時期を選び

イメージはまさにこれ

 

しかし、実際はこれ

4/17は天気予報が当たり、雨降り。。。

 

 

ひょっとしたら荒れるかもという天気のなか

それでも、誰ひとりキャンセルなく、集まっていただきました。

本当に感激です。

 

 

さて、今日。私たちを案内してくださるふるさとガイドの佐々木さんです。

なんとなく、占い師の喜喜ちゃんに似ている。

ふるさとガイドさんはこの緑のお帽子がトレードマークです。

 

全員、トラベルイヤホンというイヤホンをつけ(消毒済)

ガイドさんのあとを歩きます。

これもコロナ禍での工夫なんですね。
(ガイドさんが大声ださない&密回避)

 

なので、私、後ろから写真撮っては、ご一行を追いかけて~を繰り返しているので

肝心のガイド内容は記憶薄であることをご承知くださいませ。

 

といってる間にも、みんな既に、桜山神社の裏に進んでいます~。

南部家の家紋の説明のところで追いついたっ!

 

盛岡城跡は、天守閣はないものの

東日本では珍しい総石垣作りで,東北三名城といわれているそうです。

ちなみにあとの二名城は福島県の会津若松城と白河小峰城。

 

で、その石垣の説明の前に

こちら、岩手公園内で一番古い、桜の木だそうです。

「石割桜と並んで~」とガイドさんが説明していたので

樹齢360年ってことですね。

 

 

ここで、突風が吹く~!

けども、モロともせずに進みます。

 

「ひゃあ~!!」と私も悲鳴あげつつ、

片手に傘、片手にスマホで撮った写真でしたが

案外、美しく撮れているではないですか!!

 

 

私、今回まで知りませんでしたけど

盛岡城の天守閣が映っている唯一の写真っていうのが残っているんですね。

本当にたった1枚!

 

明治初期に宣教師の方が撮った写真だそうです。

 

おー!

これは写真に撮らなきゃと思い、ガイドさんの資料を撮ったら

同じのが歴史文化館の1階にありました。。。。(ツアー後、発見)

 

 

 

テンションがあがったのがこの赤い橋

廊下橋「渡雲橋」と地図には書いてます。

 

「ここを渡った先に大奥がありました!」

 

おーお。とどよめく。

前に、たしか28人の側室がいたと聞いたような気がします。

今日はガイドさんいれて11名の側室?が

今、廊下を渡りました。

 

大人のおけいこクラブは女性のみ参加なので

殿様はいません。

 

 

この奥に

戦争で鉄を供出したため、南部利祥中尉の銅像がなく台座だけが残る場所があります。

そこから眼下に美しい桜並木が見えます。

ここは、江戸時代の「馬見跡」だったそうです。

 

その馬見跡へ降りて石垣を見上げると

そこにはハートの石垣が。。。

 

近づこうとすると

「あんまり近づくと、ハートに見えないんです~!」とガイドさん。

 

どれだかわかる?

 

そこから菜園側に降りていきます。

こちらは、石垣を積んだ職人さんの名前がうっすら見えます。
(たぶん、職人さんの名前だと思う。。)

名前が刻まれた石垣は2つしかないらしいです。

 

 

ここは有名な三角錐の石垣がある場所

 

 

石垣は月1回、専門の業者さんが点検をしているそうですが

震度4以上の地震になった時も見に来ているそうで

点検の目印になっている石垣が箇所箇所であるんだそうですよ。

 

時に、桜の

時に、江戸時代の街並みの

説明をうけつつ、歩きます。

 

あいにくの雨と思ってたけれども

ガイドさんいわく

「雨の桜と石垣もこんなに風情があり、

より石垣が美しく見えることを私は今日、発見しました!!」

 

そのガイドさんのコーフンが伝わり

私たちもテンションあがります。

 

たしかに、なかなかに美しい後ろ姿だと思いませんか?

 

 

さて、こんな感じでたっぷりと2時間、私たちは岩手公園を散策しました。

 

「全然、知らなかった~」

「すっかり観光客の気分だね」

「雨の日、はじめて来たけど、晴れた日とはまた違う味わいがあるわ」

「石垣にハマリそう」

と喜んでいただきました。

 

「ちょっと肌寒かったけども」

 

そうよねー、そうよねー。

3回ぐらい突風が吹きましたけども

それでも雨足が強くならずに済んだのは

参加してくださった方々の日頃の行いの賜物です。

 

最後はマスクを外して記念写真

通りすがりの紳士に撮っていただきました。

 

 

いつもなら

このあと、みんなでティータイムとなりますが

今回は、タピラボ菜園店の商品券にしました。

 

でも、本当に半年ぶりのリアル開催。

散策する間に、おしゃべりしたり

時折、吹く突風にきゃあ、きゃあ叫んだり、

 

その場、その時間を共有しているっていう感覚は

やっぱり、リアルで会っているからこそ だよね~。

 

歴史文化館のなかで

皆さんに御礼をいいながら

わたし、しみじみ思いました。

 

やっぱり、リアルはいい~!!

 

今回は、ふるさとガイドさんの「10名に1人のガイドさん」という規定があり

私いれて10名の少人数でした。

 

コロナ禍で、リアル開催の方法を試行錯誤中ですけども

(参加人数、お茶含む会食の有無など、ホントに)

 

今後も、

濃厚接触者を作らないよう、配慮しながら

大人のおけいこクラブを続けていきたいと思っています。

 

ご参加しただいた皆さま、ありがとうございました。

風邪、ひいてない。。よね。。

 

 

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健康セミナー「コロナQ&A」~2021年2/3オンライン開催~

このセミナーのお声かけをしたとき、

数人に言われたのが

「コロナはもういいよ。食傷気味よ」という言葉。

 

たしかに、1年間もコロナ報道を見ていれば

そう言いたくなるのもよくわかります。

 

しかし、

日々、情報の渦にいて
「正しく恐れる」ということがそう簡単ではないからこそ

信頼できる専門家の話を聞いてみたい。

 

それが開催の理由でした。

約30名の方々にオンラインで参加していただきました。

 

 

 

第1部は「医療の立場から」

中津川病院の高橋 進院長です。

 

参加者からの事前質問に基づいてお話がありました。

 

要点をまとめると次のようになります。

①コロナウイルスは感染した人のうち、「5人に1人しか人には移さない」
しかし、コロナがやっかいなのは

「発症する前が(人に移す)ピークであること!」

 

 

症状が出た後にピークがくるインフルエンザと違って

何の症状も自覚もないうちに人に移してしまう。

 

症状がないから、病院にも行かないし、日常の行動をするわけで

「だから、クラスターが発生しやすいのです」

 

 

②コロナウイルスは重症化の原因というよりもきっかけ

ウイルスは発症から10日後にはほとんどなくなる。

しかし、重症化する場合、その多くは10日後から。

ということはコロナウイルスがきっかけとなって

基礎疾患を悪化させてしまう。

「コロナはピンポンダッシュみたいなものです」

 

③感染リスクが高まるのは、マスクを外した時

 

そして、外食やカラオケよりも

宅のみやホームパーティーが実は高リスク。

 

「家庭のなかというのはひとつのマスクの中にいると思ってください。

そこに他人が入るというのは実は一番危ないのです」

(わが家を考えると、家庭内ではマスクはしませんし、
食卓を常に消毒液で拭くなんてこともしていません。

それらを思えば「なるほど」と思いました)

 

 

 

④「自分もコロナにかかっているかもしれない」と思って相手に接することが大事。

コロナは無症状のちに人に移してしまうやっかいなウイルス。
だから、

「自分もコロナにかかっているかもしれないと思って

相手に接することが思いやり」

 

 

⑤具体的には「マスクをつけること」「距離」「換気」「手洗い」
中でも、お互いにマスクをつけていれば

感染リスクはかなり軽減できる。

 

逆にいうと、マスクを外した時

休憩時間や食事時間など、場面が切り替わってホッとしたときに注意が必要で

下記のスライドの%の真偽はともかくとして

「当たらずとも遠からずではないか?」

※ この数値の正しさうんぬんよりも「お互いマスクをしてください」という

ことを理解してほしいとのことです。

 

 

⑤情報を鵜呑みにせずに考える、UPDATEすることが大事。

試験管のなかの結果と臨床結果とは違う。

1年たって、今、臨床としてのコロナのデーターが積み重ねられている。

 

昨年の4月の話が今、正しいわけではなく

「私自身、当時はマスクに効果がないと思ってそう発言していた。」
「大切なのは自分で考えること。」

 

そして、今後のワクチン接種を含めて

情報をUPDATEしていく。

 

「今日、お話したことはもしかしたら3か月後には変わっているかもしれません」

 

 

 

 

第2部は「国や県の支援」について

ハクセル美穂子県議から説明がありました。

 

 

各種支援策がいちばんわかりやすいのは

内閣官房のHPにある「支援情報ナビ」だそうです。

 

「自分に該当するものがあるかどうかはまずここを見てください」

 

 

今回は、各種ある支援金のなかで

「新型コロナウイルス感染症休業支援金」について

詳しくお話していただきました。

 

これは全従業員、

パートやアルバイトの方も対象で

「シフトを減らされた、休めといわれたという場合にもらえる給付金で

最大11000円/1日 出ます」

 

本来は経営者が手続きするものだそうですが

経営者でなくても雇われている側が

自分で手続きできるそうです。

 

「しかし、周知されていなくて、対象者がたくさんいるであろう割には

利用が少ないのです。

ぜひ、該当する方は労働局に問い合わせをしてください」

 

 

岩手県の取り組みについては

県のアカウントをLINE登録していただき

「県対策第五弾をクリック。ここで太字になっている対策が岩手県独自の支援です」

 

 

 

90分のセミナーの間、2回の質問コーナーを取り、

たくさん質問をいただきました。

 

特に、直接、医師に質問することで

安心できた方が多かったのではないかと思っています。

 

今回のセミナーを通して、私自身、強く感じたのは

「何の症状も出ていないうちに人にうつしてしまう」

という

コロナウイルスのやっかいさ。

これを改めて感じました。

 

症状がなくて元気なのに、病院行く人はいませんものね。
そういう意味では特効薬が今後開発されたとしても

感染防止の抑止力にはならないのだと。

 

ただし、お互いにマスクをすることで
感染リスクはかなり減らせるということ。

 

「マスクを外して会話しない」

これを遵守しながら、

できるだけコロナ前の活動に戻せるものは
戻していきたいとそう、思っています。

 

 

そして

新型コロナの医療も経済支援も

どちらも

積み重ねた情報を今、アップデートしている最中で

「現状を見て(支援の内容も)期間が継続されたりして変わっていく」

 

 

高橋進先生もハクセル美穂子県議も

「常に情報を更新していくことが大事だ」

と話していました。

 

ワクチン接種が今日から日本でも始まっていきますが

それが感染リスクを下げ、収束へ向かうことを願って

また、時期をみて第2弾を企画してみたいと思っています。

 

ご参加いただいた方々、ありがとうございました。

 

 

 

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