月別アーカイブ: 2月 2014

細谷功氏講演会~コミニュケーションギャップ~なぜあなたの話は伝わらないのか

これまた半年前のイベントで恐縮ですが
細谷功先生の出版記念講演会です。
細谷先生はいろいろな本を出していらっしゃいますが
今日のお話は
「象の鼻としっぽ」という本がベースになっています。
さすが思考のサイエンスの異名をとる細谷先生。
いままで私もいろいろなセミナーを受けてきたと思うのですが、
「コミニュケーション」についてこれだけ論理的に客観的にお話できる方ははじめてでした。

要旨をまとめると

 

①人はみな悲しいほど自己中心的で、自分の話しは7割方伝わっていると思ってるけれど、..
実際は、2割ぐらいしか伝わっていない

 

② 相手と自分が同じものをみているようでいて、

片方は象のしっぽを見ていて、
片方は象の鼻をみていて話している場合が往々にしてある。

 

③だから

「今、しっぽをみてますよね?」とか「鼻をみて話してますよね?」という

共通のフレームの確認作業が必要なんだそうです。

 

細谷先生は東大工学部卒でもとエンジニア

なので考え方が理系というか分析が的確で

淡々とした話のなかに惹き込まれてしまいます。

 

細谷先生がこの結論にたどりついたのは

ビジネスコンサルタントの会社で仕事するようになってからだそうで

 

「同じ案件について話しているはずなのに

なぜこうも話が通じないのか?」と思ったその経験を元に書いたそうです。
  同じ象をみているつもりでも、

それぞれのフィルターがかかり、

象が「像」になっちゃって自分の意見が正しいと主張してしまう。
切り分けてみたら「ここまでは実は同じだったね」っていうのがあるかもしれない。

 

だからある意味では

最初から「ギャップがあって当たり前」という認識もって話すことが

大事なんですよね。その冷静さというか。

こうして半年前のことだけど

そのとき頭であれほど納得したのに実践できてないないですね。

いずれ感情的になった時点で

→「相手はわかってくれるはず」

という思い込みがありますもんね。

 

 

こちらは当日の本&受付をお願いしたお2人とさわや書店の栗澤部長です。

苦手な配線関係とプロジェクターも

参加者の恵里さまにお願いしちゃいました。

 

そして

場所を変えて、著者、出版社の方を囲んで希望者での懇親会

 

思えばこの会が縁で、親しくなった方がたくさんいらっしゃいますね。

そう思うとこれは記念日だわー。

東京の亜紀書房さまにも大変お世話になりました。

 

 

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2013.7.7開催・復興応援バスツアー第2弾~大船渡津波伝承館と三鉄南リアス線~

2012年2/22に開催した第1弾の「宝来館の女将が語る3.11」から1年半たって「復興応援バスツアー」第2弾を開催しました。

おかげさまで44名の方に参加していただき、ほぼ満員です。

震災から2年以上たち、私は募集のパンフレットに次の言葉を載せました。

「いつまでも悲しいだけの被災地じゃない」

復興へのたしかな歩みを実感するそんなツアーになるであろうと

思ったのです。

たしかに震災後に初めて乗車した三鉄は

復興の歩みを実感させるものでした。

が、2年たっても変わらない問題も多々ありました。

 

 

 

まずバスは一路、陸前高田の復元した「奇跡の1本松」へ

 

その「1本松」から見える光景がこちらです。

たくさんのクレーン車や盛り土

盛り土は古墳でも作るかのようにあちこちに見えます。

 

 

 

 

 

しかし、この果てしなく広がる大地を何十メートルかかさ上げして

そこに街ができるのかと思うと

「いったいいつ家が建てれるのだろうか?」と

内陸に住む私でさえ、気が遠くなります。

 

 

 

そんな複雑な思いのまま、バスは大船渡の津波伝承館へ。

今回のツアーの語り部は、津波伝承館の館長でもある

さいとう製菓の齊藤専務です。

 

ここ津波伝承館は

2011年3.11 あの日、何が起きたのかを検証し、未来へ提唱を鳴らす施設です。

膨大な映像と写真のなかからあの日をまず振り返ります。

東日本大震災

高台から社屋を撮った映像が次々流れます。

 

しかし、映像より何よりも齊藤専務がなにげなくお話ししたこの言葉が忘れられません。

「従業員の心の傷、トラウマだけはなんともならない」

 

 

実は昨年、第1弾で企画したときも宝来館のおかみが、

「みんな普通に働いてるように見えるでしょ。

でも震災前に1人でやってた仕事を今は2人でやってもらってるの。

あまりにもいろいろなことが在りすぎて、そうそう簡単に社会復帰できない」

とおっしゃっていました。

普通に見えるけれど、普通じゃない。

前回のツアーから1年半たっても

 「トラウマ」や「将来への不安」 という問題を抱えていました。 

 

齊藤専務には後程、被災した社屋を案内していただくことにして、昼食後

三鉄の「盛駅」へ。

吉浜駅まで復興した三鉄へ乗ります。

 

たまたま乗り合わせた現地の方が

当時のことを説明をしてくださいました。

こちらは本当のガイド(ユイちゃん?)

車中から見える穏やかな景色と

時折見える津波の跡を見ながら・・・・。

 

そして吉浜駅へ

線路のその先は、2014年の4月に開通です。

 

そしてバスは再び、さいとう製菓元の本社社屋へ

ここで再び、齊藤専務と待ち合わせ、説明をしていただきます。

津波は2階の天井まで到達しました。(青い標が到達点です)

破壊された1階

工程の都合上、齊藤専務には二度もおつきあいいただきました。

 

 

震災を経験した方の、生の声をきくこと

変わらぬ景色に「なぜ?」と思うこと、

それを体感して少しでも共有することが大事だと思って

この「復興応援バスツアー」を企画しています。

 

 

「復興にひと区切りついたね」と見届けるまで

このバスツアーを継続していきたいと思っていますので、

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

参加していただいた方々、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大人のおけいこクラブ第14回報告~「美文字のススメ」

なんと、女子100活動報告をしばらく更新しておりませんでした・・。

 

そしてすでに懐かしいといわれそうなこの回は

じつは昨年の2013年6/29に開催した「美文字のススメ」

会場は改装前のタカヤショールームです。

さて「大人のおけいこクラブ」は過去に13回も開催してきてるのですが

こーんなに静かなおけいこクラブは初めて!!

見て!!

見て!!

見て!!

美文字とあって、美しい方々がひたすら静かに練習しております。

 

先生はこの方、工藤春蘭先生。

実は盛岡ではいわゆるペン字を専門にしている先生ってなかなかいらっしゃらなくて

現在は家庭の事情で書芸社を休んでいらっしゃる工藤先生にお願いして引き受けていただきました。

工藤先生がまず最初におっしゃっていたのが

正しい姿勢でゆっくりと書くことです。

たしかに先生は座っている姿勢もきれい。

はいはい、この姿勢です。むっちゃん、お見事!

そして、次に

止める部分はしっかりと止めて、折る部分はしっかりと折り、くっつく部分はしっかりくっつけるということ。

勝手に省略してはいけないのだそうです。

ちなみにこれは「様」という字

 

 

 

 

 

 

模範例を見ながらひたすら練習し、先生が添削します。

 

 

 

 

 

ちなみに練習しているのはこちらのプリントです。

「拝」と「青」は横画を平行に書くことを意識してやや右上がり書く。

「せ」は字と字のスキマを均等に、「ゆ」は「はらい」と「流れるように書く」

「な」はバランスの練習・・・・ということですが難しいですーー。

 

「永」という字は、点、はね、払い、など基本を学ぶのによい漢字なんだとか・・。

 

ううぅ・・、気持ちはすごくよくわかる。

集中して書いてるから疲れるのよね。

 

こちらは親子で参加していただいた小学4年生。

「習ってない漢字」だそうですが、のびのびと書いております。

 

 

 

 

 

そしてまた、練習。

 

 

 

 

 

 

どうやら今日はお顔をあげていただくのが無理な模様?

と思ったらこの方がカメラ目線でスマイルしてくれました。

 

最後はハガキのコピーに、自分の宛名を書く練習。

こちら「おけいこ」開始前と開始後です。違いますよねーースゴイ!

 

 

ひたすら練習した甲斐あって、

「今までで一番自分の名前がうまく書けた!」

という方がいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

しかし、私は悟った。

こういう講座って、ハタから見たら「十分字がキレイ!!」って思える方が

参加されるんですね。

今日の15名の参加者のなかでもっとも字がヘタレなのは私です・・・。

 

そして前職でお世話になってた美樹ちゃんと

この講座を通して再会できました。

きちんとモデル立ちする美樹ちゃんと両足を広げるズンドーの私。

 

いままで一番静かなおけいこクラブ、みなさん大変おつかれさまでした。

あれから半年以上が過ぎて「美文字」書けていますか?

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