健康セミナー「コロナQ&A」~2021年2/3オンライン開催~

このセミナーのお声かけをしたとき、

数人に言われたのが

「コロナはもういいよ。食傷気味よ」という言葉。

 

たしかに、1年間もコロナ報道を見ていれば

そう言いたくなるのもよくわかります。

 

しかし、

日々、情報の渦にいて
「正しく恐れる」ということがそう簡単ではないからこそ

信頼できる専門家の話を聞いてみたい。

 

それが開催の理由でした。

約30名の方々にオンラインで参加していただきました。

 

 

 

第1部は「医療の立場から」

中津川病院の高橋 進院長です。

 

参加者からの事前質問に基づいてお話がありました。

 

要点をまとめると次のようになります。

①コロナウイルスは感染した人のうち、「5人に1人しか人には移さない」
しかし、コロナがやっかいなのは

「発症する前が(人に移す)ピークであること!」

 

 

症状が出た後にピークがくるインフルエンザと違って

何の症状も自覚もないうちに人に移してしまう。

 

症状がないから、病院にも行かないし、日常の行動をするわけで

「だから、クラスターが発生しやすいのです」

 

 

②コロナウイルスは重症化の原因というよりもきっかけ

ウイルスは発症から10日後にはほとんどなくなる。

しかし、重症化する場合、その多くは10日後から。

ということはコロナウイルスがきっかけとなって

基礎疾患を悪化させてしまう。

「コロナはピンポンダッシュみたいなものです」

 

③感染リスクが高まるのは、マスクを外した時

 

そして、外食やカラオケよりも

宅のみやホームパーティーが実は高リスク。

 

「家庭のなかというのはひとつのマスクの中にいると思ってください。

そこに他人が入るというのは実は一番危ないのです」

(わが家を考えると、家庭内ではマスクはしませんし、
食卓を常に消毒液で拭くなんてこともしていません。

それらを思えば「なるほど」と思いました)

 

 

 

④「自分もコロナにかかっているかもしれない」と思って相手に接することが大事。

コロナは無症状のちに人に移してしまうやっかいなウイルス。
だから、

「自分もコロナにかかっているかもしれないと思って

相手に接することが思いやり」

 

 

⑤具体的には「マスクをつけること」「距離」「換気」「手洗い」
中でも、お互いにマスクをつけていれば

感染リスクはかなり軽減できる。

 

逆にいうと、マスクを外した時

休憩時間や食事時間など、場面が切り替わってホッとしたときに注意が必要で

下記のスライドの%の真偽はともかくとして

「当たらずとも遠からずではないか?」

※ この数値の正しさうんぬんよりも「お互いマスクをしてください」という

ことを理解してほしいとのことです。

 

 

⑤情報を鵜呑みにせずに考える、UPDATEすることが大事。

試験管のなかの結果と臨床結果とは違う。

1年たって、今、臨床としてのコロナのデーターが積み重ねられている。

 

昨年の4月の話が今、正しいわけではなく

「私自身、当時はマスクに効果がないと思ってそう発言していた。」
「大切なのは自分で考えること。」

 

そして、今後のワクチン接種を含めて

情報をUPDATEしていく。

 

「今日、お話したことはもしかしたら3か月後には変わっているかもしれません」

 

 

 

 

第2部は「国や県の支援」について

ハクセル美穂子県議から説明がありました。

 

 

各種支援策がいちばんわかりやすいのは

内閣官房のHPにある「支援情報ナビ」だそうです。

 

「自分に該当するものがあるかどうかはまずここを見てください」

 

 

今回は、各種ある支援金のなかで

「新型コロナウイルス感染症休業支援金」について

詳しくお話していただきました。

 

これは全従業員、

パートやアルバイトの方も対象で

「シフトを減らされた、休めといわれたという場合にもらえる給付金で

最大11000円/1日 出ます」

 

本来は経営者が手続きするものだそうですが

経営者でなくても雇われている側が

自分で手続きできるそうです。

 

「しかし、周知されていなくて、対象者がたくさんいるであろう割には

利用が少ないのです。

ぜひ、該当する方は労働局に問い合わせをしてください」

 

 

岩手県の取り組みについては

県のアカウントをLINE登録していただき

「県対策第五弾をクリック。ここで太字になっている対策が岩手県独自の支援です」

 

 

 

90分のセミナーの間、2回の質問コーナーを取り、

たくさん質問をいただきました。

 

特に、直接、医師に質問することで

安心できた方が多かったのではないかと思っています。

 

今回のセミナーを通して、私自身、強く感じたのは

「何の症状も出ていないうちに人にうつしてしまう」

という

コロナウイルスのやっかいさ。

これを改めて感じました。

 

症状がなくて元気なのに、病院行く人はいませんものね。
そういう意味では特効薬が今後開発されたとしても

感染防止の抑止力にはならないのだと。

 

ただし、お互いにマスクをすることで
感染リスクはかなり減らせるということ。

 

「マスクを外して会話しない」

これを遵守しながら、

できるだけコロナ前の活動に戻せるものは
戻していきたいとそう、思っています。

 

 

そして

新型コロナの医療も経済支援も

どちらも

積み重ねた情報を今、アップデートしている最中で

「現状を見て(支援の内容も)期間が継続されたりして変わっていく」

 

 

高橋進先生もハクセル美穂子県議も

「常に情報を更新していくことが大事だ」

と話していました。

 

ワクチン接種が今日から日本でも始まっていきますが

それが感染リスクを下げ、収束へ向かうことを願って

また、時期をみて第2弾を企画してみたいと思っています。

 

ご参加いただいた方々、ありがとうございました。

 

 

 

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