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就活セミナー「議員というおシゴト」~2022年11/24開催

11/24(木)ちょっと珍しい就活セミナーを開催しました。
こちら、主催者は

こどものこと。研究所 座・いどばた代表の佐藤澄子さん

 

佐藤さんから
「20代30代の議員を増やしていきたい」というお話があったのはいつだったっけ?

調べてみると地方議員(県議・市議・町議・村議)のなかの20代30代の議員の割合というのは5%もないらしい。

 

「では企業がやっているようにまずは

シゴトの中身について理解していただくための就活セミナーをやりましょー」

と言った時、季節はまだ秋のはじまりだった気がします。

当日は会場に26名、オンラインで11名、合計37名の方にご参加いただきました。

(うち10代~30代は17名の方がいらっしゃいました)

 

会場には

10代から60代まで幅広い年代の方にお越しいただき、
中には学ラン姿の高校生も2名。

そして

ゲスト議員は

盛岡市議 加藤麻衣さん(28才現在1期め)
https://katomai.space/self-introduction/

岩手県議 米内絋正さん(35才現在1期め)

https://yonai.info/profile/

のお2人です!

まず、あらかじめ、こちらで用意した7つの質問に答えていただきました。

ちなみに進行しているのは岩手県立大学の現役の学生さんです。

 

1. 議員になるまでの経歴

2. ある月のスケジュール
3. 報酬と休日

4. 立候補のきっかけと仲間作り
5. 選挙にかかったお金
6. 議員の仕事のやりがい、しんどいこと
7. 議員でなければできない仕事とは?

 

以下、少しづつエピソードをご紹介

まず、加藤さんが議員になるきっかけは
学生時代に参加したLGBTの会議だったといいます。
その後、サークルをたちあげ、啓蒙活動や居場所作りをするものの、一方で

市民活動の限界も見えていたところに市議会を傍聴する機会が。
その時、当事者が議会にいないことに気がつきます。
それを職場で話したところ、「やってみたら?」といわれ、

約1か月半で選挙の準備をしたそうです。
この時、被選挙権ギリの25才。

 

米内さんは

曾祖父が総理大臣の米内光政氏。

時代が戦争に向かうなかで反戦主義を貫いた「ひいおじいちゃん」に感銘を受け、
中学生の時に政治家になりたいとは思ったものの

本格的に目指したのは2011年の東日本大震災後だったといいます。

5年間の会社員生活を経て、議員になるための準備を!
と思ったものの、どうやって議員になるかもわからない。

このあとの行動が面白いんですけど

米内さん、なんとマイナビで「議員秘書」を検索。

2年半の議員秘書生活を経て、単身盛岡へ来たのが2018年だそうです。

これには一同、「ええー!マイナビで検索!!」とびっくり。

 

気になる報酬について
加藤さんは月額617000円(手取りは351900円)賞与などを含めた年収は9810300円
米内さんは月額770000円 賞与などを含めた年収は約1300万

しかし

「年収というより、年商に近いです。
たとえばコロナ前の12月1月をみると、さまざまな会合に参加し、その参加費は2か月で約100万です。

また政務活動費といってたとえば事務所をもつ経費も認められているものはありますが
それもでるのは半分。
なのでいただく金額も多いけれども出ていく金額も多いのが実情です」
と米内議員から説明がありました。

 

休日については2人とも

「基本、休みはないし、プライベートと仕事という明確な境界線がない」と回答。

 

そして

4年に1回、選挙が行われるため

「4年に1回失職する可能性がある仕事です!」

その選挙にもお金がかるわけですが
「いくらお金がかかるのものなの?」にも答えていただきました。

 

加藤さんいわく

「供託金という立候補に際し、必要な30万(県議は60万)

含め150万ぐらいかかった。しかし一定数の投票を得れば公費で認められ、戻ってくるお金もあり、それで助かった記憶です」

米内さんは

「国政か地方かの規模によっても違いますし、掛け方もあるとは思います。
とはいえ、かかるものはかかりますね」

 

ここまで聞くと

企業でいえば完全にブラック企業やないかーい!

とツッコミが聞こえてきそう。

 

しかも4年に1度、失職する可能性もあるという不安定さ。
さらには

「全く知らない人に辛辣な言葉を言われることもある」という立場。

であるのにに「議員という仕事を選ぶやりがいは?」

「社会に変化をもたらすことができる」

「ある地方で成功したことを他の地域にも波及させることができる」

「社会を前に進めることができる」

といいます。

ここまでの回答ですでに熱を帯び、

会場、オンラインで質疑応答の時間はなんと残り、15分!

以下、その15分の様子を。

 

「素人が立候補するのには壁が高い」という意見には

「その通りだと思います。

選挙費用ももっと安く、お金のかからないものにしなければいけないと思うし、
さらには仕事をもちながら立候補できる環境を作っていかなければならないと思う」

 

「議員になるのに必要なことは?」という質問には
「社会に対する信頼」

「選挙で自分の名前を書いていただいたその責任、覚悟」で

お2人とも「まずは行動してみることが大事」

 

さらには

「議員ではなく、リーダーシップを発揮できる首長になる気はないのか?」
の叱咤激励?もいただきました。

事前に質問をたくさんいただきがら時間切れ。

いただいた質問には昨日、12/20に文書でまとめ、参加者の方々のへ
メールで送りました。

 

開催後のアンケートには

16名の方から回答をいただきましたが

「将来、地方議員をやってみたいというお気持ちはありますか?」という質問には

3年以内に検討してみたい が3人
5年以内が1人
10年以内が4人
さらには自分は立候補はしないけど応援したいが5人

いらっしゃいました。

 
若い議員を増やすための提言もいろいろいただきました。

・インフルエンサーと議員の対談を動画で流す
・小中高、大学生とこのような機会を増やす

・選挙の壁を低くする(資金や兼業)

などなど。

 

また、これはセミナーの最中にもでたことですけれども

「若者の投票率が低いのはこれは今に始まったことではなく、昔から。
社会人になったり、家庭をもったり、社会の課題と自分がぶつかるなかで

はじめて関心をもつようになる」

ならば、たとえば「奨学金について」など

若い方に身近なテーマで話しするのもありなのかなあと

アンケート回答を見ながら個人的には思ったりしてました。

 

来年は統一地方選挙

知事選、県議選、市町村議選と続きます。

今回の就活セミナーの熱波を伝播していければ!と思います。

ゲスト議員のお2人、
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

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「さわや書店発POP教室」~2020年8/30ZOOM配信

書店員さんが書いた手書きのPOPで全国的に有名なさわや書店さん。

 

さわや書店の栗澤部長をお招きし,そのPOP教室をZOOM配信しました。

 

 

▼このご時世なので初のフェイスシールドをつけて。

このフェイスシールドで冒頭にハプニングがありました(笑)

 

 

 

私は常々「自分が受けたい講座を開く」ようにしているのですが

今回もやっていて,すごくおもしろかったです。

 

 

というのは,今回の講座は,POPの技術指導という美術的な内容ではなく,

昭和22年に創業した地方の老舗書店が

ネット書店に負けないための販売戦略や,

ヒストリーをお聞きしたような回だったからです。

 

 

これ,個人事業主さんや会社経営者の方にお聞かせしたかったなあ。

 

 

まずは,なぜさわや書店が手書きPOPを始めたかという経緯からお聞きしました。

 

それはひとことでいうと

「全国同じ金太郎飴書店からの脱却を目指して」というもの。

 

 

書店はその再販売価格維持制度により

全国どこへ行っても同じ書物が同じ値段で売られている。

それこそ,出販社が作ったPOPが一律配布されるようになってからは

さらにこの金太郎飴書店化に拍車がかかったそうです。

 

 

そんななかで,さわや書店が目指したのは

「顔の見える書店」

 

 

それには,出販社や取次からいわれた本を売るだけではなく

書店員が売りたい本を売る!というという営業戦略がありました。

 

 

今,街の本屋を脅かすものといえばネット書店に電子書籍,,,

だと私個人は思っているのですが

ネット書店にはできない方法で「売りたい本を売った」といえば

なんといっても,「文庫X」

 

 

 

 

本の名前,著者名,出販社をカバーで隠し,

お知らせしたのは

値段とノンフィクションであるということだけ。

 

 

そして,「どうしても読んでほしい810円がここにある」というキャッチコピーと

なぜ読んでほしいのかの思いをカバーに自筆で書き,販売した。

 

この手法が全国の書店に飛び火し,2016年7月から11月までで

もともとの3万部が18万部売れたというから本当に凄い。

 

「文庫X」詳細はこちら

https://www.shinchosha.co.jp/news/article/303/

 

 

そして,

さわや書店が書くPOPは

 

「アイキャッチ型」といわれるビジュアル中心のものと

「おすすめ提案型」といわれる文章中心のものとがあるそうです。

 

 

講座では,それぞれのPOP例を紹介していただき

どこがポイントなのかをお話していただきました。

 

 

▼アイキャッチ型

これは,POPがなければ手にはとらない本だと思います。

 

 

 

なぜか写真が横になるけど,これはアイキャッチ型の典型だそうです。

「ボニンって何?」といわせて本を手にとればしめたもの。

 

 

▼おすすめ提案型

これこそ,私のなかのさわや書店POPイメージです。

フェザン店に多いかな?

 

 

わりとシンプルな形のPOP

 

 

なお,POPはさわや各店でそれぞれ描いているそうで

店ごとの特長も違うそう。

本店は,マスキングテープ使いが多いとか。

 

 

 

そして,大切なことは

 

POPは広告,伝えたい人がいるということ!

つまり,自己満足ではなく,誰かに伝える手段。

 

 

これは,広告屋の私にとって

広告の原点に立ち返るような言葉となりました。

 

「誰にそれを伝えたいのか」

 

 

今回,受講者特典として

「あなたの書いたPOPを10/1~さわや書店に展示します」

というご協力をいただきました。

 

そして,このことが

地元の盛岡タイムス11/7のなんと一面で掲載していただきました。

 

 

さわや書店さんには

このような専用コーナーを設けていただきました。

 

 

ここからは皆様の作品ですっ!!

 

「電話をしてるふり」  バイク川崎バイク

芸人さんが書いたショートストーリーで寝る前にちょうどいいそうです。

 

 

「青森ヒバのある暮らし」 村口実姉子

ZOOM配信だからこそで青森県から参戦してくれました。

 

「七月に流れる花 八月は冷たい城」 恩田陸

娘さんとミニ読書会をして作ってくれました。

 

 

「ロスジェネの逆襲」 池井戸潤

セミナー前に私が書いたヘタレ見本です。

 

 

「星に願いを」 林真理子

こちらはセミナー受講後に書いた私作品。たいして上達してない。。。

 

 

「あなたにありがとう」 松浦弥太郎

やさぐれた時に読むとよい本なんですって。

 

 

「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」 堀内都喜子

現役の社労士さんが選んだ本。
しっかりPOPに名前入り。「働き方改革」にきっと良き本。

 

 

「2020年6月30日にまたここで会おう」 瀧本哲史

POPを書いたOさんが,この本について熱く語っているYouTubeもあるそうです。

 

 

「さよならを待つふたりのために」 ジョン・グルーン
うぉー,字も絵も上手いぞ!
これ,世界中でベストセラーになっているんですね。知らなかった

 

 

「ドウエル教授の首」 ベリャーエフ

現役の画家の方の作品です。

「字が下手なんですよ」と言っていたのは謙遜だったわ。うまいじゃないか。

 

 

もうひとつ作成してくださっていて,こちらは後半に展示予定だそうです。
ぉー,前衛的!

なぜか,写真が横になる。。

 

「旅屋おかえり」 原田ハマ

読み終えたあとにこのタイトルが輝きをもつ,,そうか,そうなのか!

 

 

「石の記憶」 高橋 克彦

作品みて,「わ!POPの完成度高っ!」と思った作品。

しかし,本が絶版なんですって。残念。でもこうしてPOP作品は展示してます。

 

 

コロナが落ち着いたら,ZOOMだけでなく,リアルにまた開催したいです!

 

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「ZOOMで映える!」~2020年7/5ZOOM配信

7/5(日) 映像ディレクターの菊池茉理子さんに講師をお願いし

「ZOOM映え!」のポイントをレクチャーしていただきました。

 

 

 

リモートセミナーはいろいろと準備があるので

当日,開始の約90分前に会場入り。

 

 

ここで難儀したのが,マイクです。

 

 

セミナーのなかでも紹介した360度拾えるマイクを14000円?で購入。

(ZOOM中継するにあたり,いろいろ備品を購入しましたけど

これが一番高かったよぉ。)

 

 

 

これを設置したら,ものすごいハウリング!

 

この時,卓上には

①私のノーとパソコン内蔵カメラのマイク

②菊池先生のパソコン内蔵カメラのマイク

③WEBカメラのマイク
④この14000円のマイク

と実に4つのマイクがありまして,

①~③の音を切断しないとならなかったんですわ。
それが結構,大変で

「どれが鳴っている~?」と探し
そして会場外に出て,ZOOM接続し,都度,確認。

 

 

,,てなことをやってましたら,あっという間に開始時間となり

このように,何事もなかったかのように始めてますけど

無事設営完了したのが本番の15分前です。

始まる前に55才はトイレにも行かなきゃ!

 

 

 

 

 

セミナーは,菊池先生が作ってくださったパワポ資料が完璧で

参加者のバーチャル背景などを愛でながら,和気あいあいと進みました。

ZOOMを主催する際の基本的な使い方についてレクチャーしたあとで

映える編に入っていきます。

 

菊池先生いわく,

映えるポイントは
「照明・角度・高さ」 

 

 

それぞれの解説と

おすすめの機材やそのセッティングの仕方も教えていただきました。

 

 

光の当て方については

メイクのハイライトとシャドウの入れ方と共通点が多く,,

動画を見たら,私が度々,「なるほど」と唸っております。

 

 

ちなみに

この日のZOOM映像は,エフェクト機能という肌補正を行っています。

これ,ZOOMが勝手にいい感じの肌色にしてくれる機能。

 

 

 

さらには

洋服のNGについても解説していただきました。

 

 

チェックとストライプ,

避けたほうがいいんですってよー。

 

 

モアレと呼ばれる映像的なノイズが出る可能性が高くなり

視聴者にとって,見辛い画面となるからだそうです。

 

ナイロン素材もNG,,,これは「カシャカシャ」という音が入るから。

たしかに。

 

 

冒頭,私たちが難儀したマイクの重複や

カメラを2台操作する方法についても

教えていただき

 

 

「わかりやすかった」

「楽しかった」

と感想をいただきました。

 

 

 

コロナ禍になるまでは

私がこんな本を借りてくるなんて予想もしてませんでしたけど

これからは,

ZOOMで録画したものを動画編集して

YouTubeにあげるなんてことも

時によっては必要になってきました。

 

 

 

 

 

というわけで

近日中に,「動画編集からのYouTubeに投稿」編のZOOMセミナーも

開催してみたいと思っております。

 

 

記念すべき,私のYouTube デビューは

「ZOOMで映える」限定公開

1時間31分22秒

 

 

今,見たら視聴回数9回ですって。
ま,限定ですから。

※2020年12/10現在,31回になってました。
参加者の方々が見て復習してくれたのかな?

 

 

ちなみに,この日の動画編集は私ではなく

長女に全てやってもらいました。

 

私がしたのは

完成した動画をYoutubeに限定公開でUPしただけです!

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スナック&ライブハウス応援,「天元ふみリモートライブ」~2020年6/27開催

そもそもは

 

「コロナ禍だからこそ,何かできるものはないだろうか?」

 

からスタートしたリモートライブ。

 

 

「東京のどこかライブハウスと盛岡の会場をZOOMで結んで

ライブってできないかしらね?

もちろんZOOMだから全国好きなところから視聴するのもアリで」

 

と雨本ふみさん改め天元ふみさんにメッセージしたのは5月中旬。

 

 

そこから,

「ZOOMをよく知らない2人」が組んで,
東京高円寺のウーハさんと

盛岡大通の樹里杏さんに

それぞれ,会場を提供していただき,6/27に開催しました。

 

 

月末の土曜日,昼下がりの14時スタート!

 

 

 

 

何せ,「開催を決めてからZOOMの勉強」をした私なので

モロモロの技術不安があり,

当日は,㈱のびあのpaypay担当のCさんに助っ人をお願いしました。

 

 

そうです。
アクリル越しに私が余裕の顔でいれるのは

とにかく,paypayのCさんのお陰なんでーす。

この横顔からも真剣な表情が伝わっているでしょう?

 

Cさん,休日なのにありがとうございます。

 

 

 

「酒が入ったほうが音が良くなる」

 

それは雨本さんから天元さんに改名しても変わらず,

東京高円寺から,盛岡樹里杏と全国のZOOM視聴者の皆様と

総勢50名の「かんぱーーい」

 

 


ちなみに樹里杏さんの本日のお品書き~

上の乾杯写真で右側にたたずむ優しい笑顔が百合子ママです。

 

 

 

しかし,私の無知から樹里杏では音声トラブルが多発。

そうなの,私,ほんとに無知すぎました。

 

店にはカラオケ用のTVが3台あったのですが

3台とも映すためには

パソコンと繋ぐケーブルはそれぞれ3本必要だったのよね。。。

 

 

そんなことも知らずにケーブル1本のみ持参した私のIT脳により

いちばん大きいTV画面のみの上映となりました。

ま,他にもカラオケ用のスピーカーと繋いでみたけど
なんだか音が不安定。

 

 

あまもとさんの代表曲にちなんで

「不安定な情緒」と音声。

 

 

あとから,ZOOM録画したものを視聴してみたら

普通にこっちの方が音声が良かった・・・・・・

 

 

そんなわけで樹里杏では

時折,

「昭和の時代,Wラジカセでテレビから録画してたよね?」

ばりのカヤカヤとした音声になりつつも

 

ZOOMならではの

顔出ししている人のお顔が見えたり,

888888888(パチパチ)でチャットが埋め尽くされたり,

ご自宅組でもこんな手作りうちわを作って参戦してくださる方もいて

 

おーー,東京と盛岡と全国さまざまな地点で

「みんな繋がっている感」がありました。

 

 

 

 

遅れてZOOMへ入ってきた方のミュートが間に合わず

時折,大画面に名前がどーんと出たり

お姿が入れ込んだり

さらには,用意したペンライトが5分しかもたなかったりと

いろいろトラブル勃発するなか

全16曲歌い切った,ふみさんと

伴走者の技術担当Cさん。

 

 

 

肩にかなりの力が入っているCさんの背中。。男の背中です

 

 

 

最後は「鉄砲伝来音頭」

「ミュートを外して,盛り上がっていきましょーーー!!」

 

 

ミュートを外した結果,

画面には盛岡が映りっぱなしで

♪ ドン!♪というかわいいかけ声もリモートで入ったりと

制御不能な事態もありましたけど

 

そんなトラブルも「チャレンジ」として

優しく受け止めてくださるお客様ばかりで

本当に感謝です(88888888)

 

 

 

 

 

3日後,録画した映像を天元さん自身に編集していただき

参加者のみの「限定公開」にして

お送りしております。

 

 

 

 

 

週が明けて月曜日,天元さんとZOOM反省会をしましたが,

 

「結局,ライブ配信はやっぱりYouTubeかなあ・・・?」と

「でも一方通行にならないで顔が見えるのはいいですよね」

「ツイキャスはどうなんだろう?」

 

などなど。

 

次回は「ZOOM+YouTube」にも挑戦してみたいかな?と
苦手な動画編集と配信も覚えていかねば・・・・と決意だけした私です。

 

 

 

 

 

樹里杏で,そして全国のお好きな場所で視聴してくださった皆様,

ウーハの店長,樹里杏のママ,
そして,天元ふみさん,

ありがとうございました!

 

合言葉はトライ&エラー!

 

 

<追伸>

 

“天元ふみさんもブログで書いてくれてます”
リモートライブ開催の経緯

http://amamoto23.hatenablog.com/entry/2020/06/16/081901

 

6/27終了し,御礼

http://amamoto23.hatenablog.com/entry/2020/06/28/095844

 

登録してね,天元ふみチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UChalzo1RL2WAHqoBRc1wXeQ

 

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思春期外来セミナー「今、10代に起きていること」~2019年8/31開催

※反響が大きく、この時のブログは15000PV以上、閲覧されました。

 

「ヤラハタは嫌」 

といわれて、何の意味なのか、わかるだろうか?

これは、「ヤらずにハタチになるのは嫌」という若者用語のことだそう。

 

では、10代の初体験年齢はいつなのか?

というと

一番多いのが「16才」と「15才」で、なんと60.5%

(平成25.26年いわて思春期研究会調べ)

 

特に中学を卒業した春休みから高1の夏休みに「ヤレるかどうか?」が

ひとつのステイタスになっているらしい。

 

しかし、そのステイタスにはリスクが伴う。

 

実際、講師の秋元先生が岩手県で唯一の思春期外来を
二戸病院に開設したのは
「一か月で中学生の中絶手術を3人したこと」が発端だそうだ。

 

驚くなかれ、平成13年に岩手県は10~20代の妊娠中絶実施率
が全国1位となっている。

 

その後、

「教育が必要」という現場の努力によって下がってはきたものの、

依然として変わりないのが
13才、14才、15才という中学生の中絶だ。

 

なぜなのか?

次のスライドを見て、会場はどよめいた。

理由は簡単で

「教えてもらっていないから」

 

小学4年生か5年生で、「生理や妊娠のしくみ」について習うも
その後、高校生になるまで、一切、性教育はないのだそうだ。

 

それは現在の文部科学省の教育が
「中学生はそもそも性行為をしない」という前提に立っているからだ。

 

わざわざ、「寝た子を起こす必要はない」というわけだ。

 

しかし

秋元先生いわく、「すでに起きている」

学校からも親からも教えてもらわない彼、彼女らはスマホの動画から性を学ぶ。

その結果、間違った知識を正しいと思うようになる。

 

たとえばが下記のスライドだ。

中には、彼氏とアダルト動画を見た子が
「私は潮を吹かないのですが、異常でしょうか?」と

思春期外来を訪れるケースもあったそうだ。

 

また、一方で、スマホで知り合った大人と援助交際をしながら

「先生、好きな子ができた」といい

「告ったの?」と聞くと

「そんなこと、できるわけないじゃーん。恥ずかしい」という少女がいる。

 

純愛とセックスは別なのだ。

こうした奔放な10代がいる一方で

「セックスに関心がない、嫌悪している」と答える割合も増え、

特に、10代女子で大幅に増加。

 

「これもまた二極化しています」

こうした現状を踏まえ、秋元先生が提唱するのが
「ライフスキル教育」

二戸病院の管轄である一戸町や二戸市内の中学3年生に

実施している。

 

そこでは

「性行為は悪いことではない」 ということや

妊娠のしくみを教え、
「生理がきたら、たとえ1回の性交でも妊娠する可能性があること」

を教える。

 

そして10代の出産、妊娠は

「9割が予期せぬ妊娠」であることも教える。

 

そのときに、必ず見せるのがこちらの画像だ。

わずか1.5㎝の

「これはモノ? これはヒト?」

 

秋元先生の凄いところは
妊娠中絶しても「それは失敗じゃない。少なくとも悪ではないんだ」

と言い切るところではないかと思う。

 

もちろん、それが母体に与える影響は説明した上で

「中絶は避けた方がいいが、しかし、1回の中絶や

性感染症はなんということはない。」

という。

その上で、2回、3回と「繰り返すのはいけない」と諭す。

(2014年のデーターでは一度、中絶手術を受けた人のうち

25.9%がその後も中絶をしている)

文部科学省が「中学生は性交しない」、

つまり「妊娠もしない」という前提にたっている以上、

現場の教師が教えることは出来ない。

 

だから
秋元先生のような産婦人科医という医療の現場の方が

「コンドームを使った性交のうち15%は妊娠する。

いちばん安全な避妊法は、低用量ピルであるが、

産婦人科でないと処方されず、月に3000円ぐらいかかる」

という避妊法についても細かく教える。

 

実際、ある高校生カップルは

「彼と彼女が1500円づつ出し合い、ピルで避妊している」という。

 

そして

「将来、産みたい時に、自分の意志で、

子どもを産みたい数だけ産み、育てる」

 

そのためには

思春期のうちから
「人生のスゴロク(逆算して、結婚、第1子~第3子出産年齢を予定していく)を

作ろう!」と指導しているそうだ。

 

そして

「虐待を受けてきた、

性被害にあった

中絶をした

出産経験がある
援助交際を含むセックスの経験がある
親が離婚している
両親ともいない」

は特殊な家庭ではなく、
たとえば

「実の親から毎日、あんたなんか産まなきゃよかったといわれている子どもが

ひとクラス40人とすれば、割合として1人か2人いるのに

1/2成人式で、生れた時のことを親に聞いてこいと宿題を出す、

母子手帳を持ってこいという

こういう教育でいいのか?」

と問う。

では

私たちは、どうすればいいのか?

 

まず、自分たちの子どもが

「ツイッターで、会おうといわれても
これが、正なのか、悪なのかを見極める力をつけること、
ヤベヤベといいながら、引き返す、ジャッジする力を身につけさせること」

そして、

「10代~20代の死因の第一位が自殺なのは日本だけ」

といい

「子どもは子ども。

友達が不幸な目にあって一緒に泣くことは出来ても何も解決できない。
だから、相談される大人でいてほしい」という。

 

 

私は、秋元先生の講演を聞くのは2度目になるが

今回、話を聞いて
平成28年に矢巾町いじめ対策委員会がまとめた調査報告書を思い出した。

その6ページめ「生徒のみなさんへ」の中で次のように書いてある。

 

「世の中すべての大人が信頼できるとは思いませんが、
3人に1人は信頼できる大人がいると思います。
あきらめずに少なくとも3人の大人には相談してみてください」

 

相談される大人になるためには

きっと、ちょっとの「おせっかい」が必要なんだと思う。

 

「ウザイ」と言われても
「私はあなたを気にかけているよ」と発信し続けるおせっかいが。

 

今回、最年少の10才から70代まで

各年代の、53名の方々に参加していただきました。

みなさん、水を打ったように静かに、真剣に聞いていただきました。

 

「娘に説明したいのだが、何か資料がありますか?」

という男性参加者の質問に
かつて秋元先生がパネラーとして参加したシンポジウムの
資料を見つけましたので参考にしてください。

 

皆様、ご参加いただき、ありがとうございました。

 

★矢巾町いじめ対策委員会の調査報告書pdf
https://www.town.yahaba.iwate.jp/docs/2016122300018/files/20161223133846052.pdf

★秋元先生がパネラーとして参加したシンポジウム
「機能しない家族 少年少女たちの貧困と性の健康に「ライフスキル教育」を」

https://wezz-y.com/archives/23093/2

 

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