医療×介護 「親が要介護になったとき」~イザというとき、あわてないための基礎知識~2013.9/23開催

このセミナーを開催するきっかけは夏に発覚した姑の「パーキンソン病」です。

いつかは・・と思いながら見てみぬふりをしてきた「介護」の文字。

それがある日、突然、現実のものとして目の前に突きつけられたかのような感じでした。

 

しかし、「介護保険」を受けたいときに最初に行くのは役所なのか、病院なのか、

よく聞く「ケアマネ」といわれる人たち、その人たちとはどこで会えるのか?

いっさい、わからない。

「私のような人がたくさんいるんじゃないだろうか?」と思って開催したのがこのセミナーです。

関心高く、定員の30名を超える方々に参加していただきました。

 

 

まず「医療」の立場から抗加齢医学専門医の宮田恵先生に

「要介護」になりやすい病気についてご講演いただきました。

今回は

①認知症脳血管性認知症)(アルツハイマー型認知症)

②いわゆる「あたった」病気について(脳と心臓) ③パーキンソン ④骨折について

どんな病気でどんな進行状態となるのかについてです。

 


いわゆる「あたった」脳出血

アルツハイマー型の脳

 

こうした疾患のほかに「骨折」や「骨そしょう症」による寝たきり

 

これは後日、参加者の方もおっしゃっていましたが

「壊れていく両親とどう向き合うのか」という言葉

が、とても心に残りました。

しかし、「いきなり寝たきりになるのか、回復の可能性は?」

その知識を多少なりとも得ただけでも心の持ち方が違うような気がします。

また「介護認定」を受けるとき、主治医の意見書が必要になるため

日頃から親がどこの病院にかかっているのかを

遠距離介護の場合も把握しておかなければならないそうです。

 

 

続いて「介護」の立場から久保忍先生から

久保先生もまた御爺さんの氏をきっかけに介護の世界に入られた方で

平成17年に岩手で初の有料老人ホームを開設した方です。

 

久保先生には主に下記5点についてお話いただきました。

①介護保険を使うその申請までの流れについて

65才になると郵送されてくる「介護保険証」を持って市町村で手続きする。

②「要介護と要支援」それぞれ受けられるサービスについて

③介護施設の種類について

・家庭へ帰すことを目的とする場合は、「介護老人保健施設」

・在宅扱いだが、長期の入所になる場合は

「養護老人ホーム」「軽費老人ホーム」「ケアハウス」

「有料老人ホーム」「グループホーム」

・医療が必要な場合はいわゆる老人病院~介護療養型医療施設

④「家で看取る」という選択のとき、受けられるサービスは?

 

さわや書店さんに用意していただきました介護本です

 

そして、これら介護の手続き、具体的な施設などわからないときに

窓口相談としてあるのが「地域包括支援センター」の存在です。

各市町村に必ず1カ所はあるそうで、

ケアマネがどこにいるかもここに行けばわかるそうです。

 

セミナー終了後の質疑応答も活発に行われました。

今回は、こちらからの一方的なセミナーではなく

この質疑応答がたくさんあったおかげで

みなさんで考えていくセミナーになったような気がしています。

 

 

その後は、参加者で会食

美しき介護食器として発売されている「てまる」の展示も行いました。

実際に「てまる」に盛った煮物がこちらです。

 

こちらはジョンレノン?を思わせるお2人ですが

同級生とのこと

右側のヒロコさんはご主人の仕事の都合で海外にいらっしゃるそうで

現在は東ティモール在住。

たまたま帰省中にこのセミナーを知って参加してくださったとのことです。

「遠距離介護」これもまた現実です。

 

実際に今「介護中」という方も

男性の参加も多かったです

親の介護の他に祖父母の介護も

こちらは女子会チックはヒトコマ

介護学校で学ぶ学生さんも参加

 

 

 「介護」は大方の場合、ある日突然やってきます。

・親の介護保険証はどこにあるか?

・主治医はどこの誰なのか?

・いざというとき、どんなサービスを受けて介護するのか?

・在宅か施設か?どこで見るのか?

 

終末をどこでどう向かえるのか

話にくいことですが、親が元気なうちから話しておく必要がありそうです。    

 宮田先生・久保先生・参加してくださったみなさまありがとうございました。

今後、具体的な「介護施設見学会」のような企画も検討していきたいと思っています。

 

 

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細谷功氏講演会~コミニュケーションギャップ~なぜあなたの話は伝わらないのか

これまた半年前のイベントで恐縮ですが
細谷功先生の出版記念講演会です。
細谷先生はいろいろな本を出していらっしゃいますが
今日のお話は
「象の鼻としっぽ」という本がベースになっています。
さすが思考のサイエンスの異名をとる細谷先生。
いままで私もいろいろなセミナーを受けてきたと思うのですが、
「コミニュケーション」についてこれだけ論理的に客観的にお話できる方ははじめてでした。

要旨をまとめると

 

①人はみな悲しいほど自己中心的で、自分の話しは7割方伝わっていると思ってるけれど、..
実際は、2割ぐらいしか伝わっていない

 

② 相手と自分が同じものをみているようでいて、

片方は象のしっぽを見ていて、
片方は象の鼻をみていて話している場合が往々にしてある。

 

③だから

「今、しっぽをみてますよね?」とか「鼻をみて話してますよね?」という

共通のフレームの確認作業が必要なんだそうです。

 

細谷先生は東大工学部卒でもとエンジニア

なので考え方が理系というか分析が的確で

淡々とした話のなかに惹き込まれてしまいます。

 

細谷先生がこの結論にたどりついたのは

ビジネスコンサルタントの会社で仕事するようになってからだそうで

 

「同じ案件について話しているはずなのに

なぜこうも話が通じないのか?」と思ったその経験を元に書いたそうです。
  同じ象をみているつもりでも、

それぞれのフィルターがかかり、

象が「像」になっちゃって自分の意見が正しいと主張してしまう。
切り分けてみたら「ここまでは実は同じだったね」っていうのがあるかもしれない。

 

だからある意味では

最初から「ギャップがあって当たり前」という認識もって話すことが

大事なんですよね。その冷静さというか。

こうして半年前のことだけど

そのとき頭であれほど納得したのに実践できてないないですね。

いずれ感情的になった時点で

→「相手はわかってくれるはず」

という思い込みがありますもんね。

 

 

こちらは当日の本&受付をお願いしたお2人とさわや書店の栗澤部長です。

苦手な配線関係とプロジェクターも

参加者の恵里さまにお願いしちゃいました。

 

そして

場所を変えて、著者、出版社の方を囲んで希望者での懇親会

 

思えばこの会が縁で、親しくなった方がたくさんいらっしゃいますね。

そう思うとこれは記念日だわー。

東京の亜紀書房さまにも大変お世話になりました。

 

 

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2013.7.7開催・復興応援バスツアー第2弾~大船渡津波伝承館と三鉄南リアス線~

2012年2/22に開催した第1弾の「宝来館の女将が語る3.11」から1年半たって「復興応援バスツアー」第2弾を開催しました。

おかげさまで44名の方に参加していただき、ほぼ満員です。

震災から2年以上たち、私は募集のパンフレットに次の言葉を載せました。

「いつまでも悲しいだけの被災地じゃない」

復興へのたしかな歩みを実感するそんなツアーになるであろうと

思ったのです。

たしかに震災後に初めて乗車した三鉄は

復興の歩みを実感させるものでした。

が、2年たっても変わらない問題も多々ありました。

 

 

 

まずバスは一路、陸前高田の復元した「奇跡の1本松」へ

 

その「1本松」から見える光景がこちらです。

たくさんのクレーン車や盛り土

盛り土は古墳でも作るかのようにあちこちに見えます。

 

 

 

 

 

しかし、この果てしなく広がる大地を何十メートルかかさ上げして

そこに街ができるのかと思うと

「いったいいつ家が建てれるのだろうか?」と

内陸に住む私でさえ、気が遠くなります。

 

 

 

そんな複雑な思いのまま、バスは大船渡の津波伝承館へ。

今回のツアーの語り部は、津波伝承館の館長でもある

さいとう製菓の齊藤専務です。

 

ここ津波伝承館は

2011年3.11 あの日、何が起きたのかを検証し、未来へ提唱を鳴らす施設です。

膨大な映像と写真のなかからあの日をまず振り返ります。

東日本大震災

高台から社屋を撮った映像が次々流れます。

 

しかし、映像より何よりも齊藤専務がなにげなくお話ししたこの言葉が忘れられません。

「従業員の心の傷、トラウマだけはなんともならない」

 

 

実は昨年、第1弾で企画したときも宝来館のおかみが、

「みんな普通に働いてるように見えるでしょ。

でも震災前に1人でやってた仕事を今は2人でやってもらってるの。

あまりにもいろいろなことが在りすぎて、そうそう簡単に社会復帰できない」

とおっしゃっていました。

普通に見えるけれど、普通じゃない。

前回のツアーから1年半たっても

 「トラウマ」や「将来への不安」 という問題を抱えていました。 

 

齊藤専務には後程、被災した社屋を案内していただくことにして、昼食後

三鉄の「盛駅」へ。

吉浜駅まで復興した三鉄へ乗ります。

 

たまたま乗り合わせた現地の方が

当時のことを説明をしてくださいました。

こちらは本当のガイド(ユイちゃん?)

車中から見える穏やかな景色と

時折見える津波の跡を見ながら・・・・。

 

そして吉浜駅へ

線路のその先は、2014年の4月に開通です。

 

そしてバスは再び、さいとう製菓元の本社社屋へ

ここで再び、齊藤専務と待ち合わせ、説明をしていただきます。

津波は2階の天井まで到達しました。(青い標が到達点です)

破壊された1階

工程の都合上、齊藤専務には二度もおつきあいいただきました。

 

 

震災を経験した方の、生の声をきくこと

変わらぬ景色に「なぜ?」と思うこと、

それを体感して少しでも共有することが大事だと思って

この「復興応援バスツアー」を企画しています。

 

 

「復興にひと区切りついたね」と見届けるまで

このバスツアーを継続していきたいと思っていますので、

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

参加していただいた方々、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大人のおけいこクラブ第14回報告~「美文字のススメ」

なんと、女子100活動報告をしばらく更新しておりませんでした・・。

 

そしてすでに懐かしいといわれそうなこの回は

じつは昨年の2013年6/29に開催した「美文字のススメ」

会場は改装前のタカヤショールームです。

さて「大人のおけいこクラブ」は過去に13回も開催してきてるのですが

こーんなに静かなおけいこクラブは初めて!!

見て!!

見て!!

見て!!

美文字とあって、美しい方々がひたすら静かに練習しております。

 

先生はこの方、工藤春蘭先生。

実は盛岡ではいわゆるペン字を専門にしている先生ってなかなかいらっしゃらなくて

現在は家庭の事情で書芸社を休んでいらっしゃる工藤先生にお願いして引き受けていただきました。

工藤先生がまず最初におっしゃっていたのが

正しい姿勢でゆっくりと書くことです。

たしかに先生は座っている姿勢もきれい。

はいはい、この姿勢です。むっちゃん、お見事!

そして、次に

止める部分はしっかりと止めて、折る部分はしっかりと折り、くっつく部分はしっかりくっつけるということ。

勝手に省略してはいけないのだそうです。

ちなみにこれは「様」という字

 

 

 

 

 

 

模範例を見ながらひたすら練習し、先生が添削します。

 

 

 

 

 

ちなみに練習しているのはこちらのプリントです。

「拝」と「青」は横画を平行に書くことを意識してやや右上がり書く。

「せ」は字と字のスキマを均等に、「ゆ」は「はらい」と「流れるように書く」

「な」はバランスの練習・・・・ということですが難しいですーー。

 

「永」という字は、点、はね、払い、など基本を学ぶのによい漢字なんだとか・・。

 

ううぅ・・、気持ちはすごくよくわかる。

集中して書いてるから疲れるのよね。

 

こちらは親子で参加していただいた小学4年生。

「習ってない漢字」だそうですが、のびのびと書いております。

 

 

 

 

 

そしてまた、練習。

 

 

 

 

 

 

どうやら今日はお顔をあげていただくのが無理な模様?

と思ったらこの方がカメラ目線でスマイルしてくれました。

 

最後はハガキのコピーに、自分の宛名を書く練習。

こちら「おけいこ」開始前と開始後です。違いますよねーースゴイ!

 

 

ひたすら練習した甲斐あって、

「今までで一番自分の名前がうまく書けた!」

という方がいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

しかし、私は悟った。

こういう講座って、ハタから見たら「十分字がキレイ!!」って思える方が

参加されるんですね。

今日の15名の参加者のなかでもっとも字がヘタレなのは私です・・・。

 

そして前職でお世話になってた美樹ちゃんと

この講座を通して再会できました。

きちんとモデル立ちする美樹ちゃんと両足を広げるズンドーの私。

 

いままで一番静かなおけいこクラブ、みなさん大変おつかれさまでした。

あれから半年以上が過ぎて「美文字」書けていますか?

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復興支援チャリティイベント「5/3は盛岡大通へ行こう2013」報告

震災後の2011年5/3から始めて「石の上にも3年」となったこのチャリティイベント

今年は事前に新聞や雑誌にも取り上げていただき、出店者数は過去最高の41店!!

 

 

そして今年は今まで募金箱しかなかった本部席前に

「これまでの2年間の歩み」や「ポスター」まで実行委員の自腹で作り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、あとは当日、天気予報に打ち勝つだけであった!

 

午前11時

 

 

天気予報は雨だったけど、今年は雨に勝った!!

気象庁に勝った!!

と誰しもが思った、午後1時。

 

ちょうど、IBCラジオ684の中継がはいって

 

出店者のなかで最も遠方から参加してくださった東京の太田彩子さま

(写真の右から2番目の方。営業部女子課を主宰され、あの田原総一郎さんと対談しちゃうような方なんです!)

とラジオPRも無事おわり、「さあーー午後からの人出を期待しましょう」という

その午後。。。

 

「あれ?雨???」となり、その後、15時にはこの状態・・・。

 

かなり寒かった・・・。

 

 

それでも寒いなか、ブルブル震えながら出店してくださった皆様

 

 

遠く八戸や秋田など、「このイベントがあるから」と足を運んでくださった方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ビジネス作家でもある太田彩子さんに花束をもってきてくれたO氏をはじめ、

たくさんの方々

 

 

初参戦の実行委員2人も頑張りました。

東京からUターンして起業し、実行委員になってくれた爽やかモニさん

なぜかテレビ取材受けております。

 

「クマモン」は大学生。必死になってチラシ配りをしてくれました。

 

こちらは、このイベントに協賛してくださったお店のクーポンにもなるチラシです。

 

 

このイベントは、「被災地支援」と「マチナカに人を!」の2つの目的で開催しているので、このチラシを持っていくと特典が受けられるようになっています。

今年も30件の店舗さまに協賛いただきました。

 

今までは、5/3に私たち実行委員会が勝手にやっている感もあり

なかなか商店街の方々と一緒に!という感覚が薄かったのですが、

今年はこんなふうに商店街との連帯感を作れたのも3年めの収穫でした。

 

 

というわけで、雨にもマケズに開催した2013年「5/3は大通へ行こう」は

①出店者の方々からの出店料  84,900円

②周辺店舗30店からの協賛金  60,000円

③当日の街頭募金&出店者からの売上寄付金  39,173円

 

合計184,073円ものお金を集めることができました!!

 

このなかから、経費と来年の運営予備費を差し引いた

132,000円を釜石市内の仮設校舎で勉強する4つの小・中学校へ

届けてきます!!

 

 

「マチナカで肩肘張らずに気軽に出来る被災地支援活動」

 

2011年は山田町、2012年は大槌町、今年は釜石の子供たちのために

来年は大船渡、さ来年は陸前高田、

そしてその後は、宮古から北上して久慈までの市町村への寄付が終わるまで

続けていければいいなあって思っております!

2年続けて雨天だったので来年はカラっとした五月晴れを見せてくれ!

 

みなさん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

【そして・・・6/3に釜石の仮設校舎4校へお届けしてきました】

132,000円を4つで割ったのでひとつの学校へ33,000円ずつです。

 

①唐丹小学校へ

 

②唐丹中学校へ

 

③鵜住居小学校へ

 

④釜石東中学校へ

 

 

その日の夕方からは「NEXT釜石」の代表、青木健一さんにもお時間を作っていただき、釜石の現状をいろいろ伺ってきました。

※写真左から3番目の男性が青木さんです。

 

浸水地域のかさ上げや進まぬ用地買収、現行の法律との問題

それらが複雑で、復興が加速していかない現状を

知ることができました。

しかし、青木さんをはじめとする「NEXT釜石」は

新しい釜石をどう作っていくのか

必死になって考え、活動しています。

本業も忙しいのにその他に手弁当で頑張る姿には胸を打たれます。

そのひとつとして、9/7(土)に「釜石よいさ祭」を復活させます。

 

 

同じ岩手に住むものとして、「風化させない」ために自分が出来る活動を

これからも続けていきたいと思って帰ってまいりました。

 

 

 

 

NEXTKAMAISHIの活動はこちら

https://www.facebook.com/NEXTKAMAISHI?fref=ts

 

カテゴリー: 5/3は盛岡大通へ行こう |