第52回大人のおけいこクラブ「あさイチ太極拳」~2020年10/18開催

今回の大人のおけいこクラブは

52回開催してきて

 

初の「屋外開催」ですっ!!

 

 

10/18日曜日の朝8時に盛岡市中央公園に集合し,

「太極拳」を体験してもらおうという企画です。

 

 

早朝気温12度ぐらい?

結構な寒さにも関わらず

大人,お子さんあわせて,24名の方々にお集りいただきました!

 

 

 

 

 

先生はこの方

クールビューティー関 妙子先生でございます。

 

本業は盛岡市東見前でたんぽぽ動物病院を開業する獣医さんです。

治療ではり灸を学ぶうちに,

東洋医学の「太極思想」を実際に動きで表す太極拳に興味をもち,

指導者となり,15年。

 

 

数ある流派のなかの「周門太極拳」の二代目伝道師なのです!

 

 

 

今日,教えていただくのは「養生太極拳」

武術としての太極拳ではなく,

気功でいう三調(体・呼吸。心の調和)を目的とした太極拳です。

 

 

注意点はひとつだけ。

「息を吸うときは口からではなく,鼻から吸う事」

 

 

そして

今日,覚えてほしい動きは こちら

 

「収功」(しゅうこう」

 

 

 

簡単にいうと「クールダウン」です。

 

 

「鼻から息を吸いながら外から両手を挙げていき,

息を吐きながら体の真ん中に沿って,両手をおろしていく」

 

深呼吸の逆バージョンみたいな動きなんですが

これを2回やり,3回目には
胸の前で,手をひっくり返し,残っている息を「はあっ」と勢いよく吐ききる。

そのとき,両手は足先に向けて,勢いよく払う感じ。。。

 

 

と文字にすると,難しいけど

写真にすると,さらにこんな感じ。

 

決して,みんなでYMCAを踊っているわけではありませんっ!

「収功」しゅうこう しております。

 

はあっ!!

 

 

 

今日のコースは2パートに分かれます。

 

体の緊張やねじれを取り,地に足がついた状態をつくること。

そして,新しいエネルギーを体に入れていくこと。

 

 

まずは,自分の身体のねじれをCHECKしてもらうために,

その場で目をつぶって,50歩足踏みしていただきました。

前後左右に動いていれば,その方向に体がねじれているのです。

 

 

 

 

そして,上半身の歪みをよる「スワイショウ」という動き

写真ありませんが,

両腕を前後左右にバタバタを身体の側面にうちつけていくような動作です。

 

次に「歩法」

前後,左右,さらに円になって,ゆっくり,ゆっくりと移動しながら

下半身の歪みをとっていきます。

 

 

 

手を下にしているのは,「地の気」を取り込む気功の型なのだそうです。

 

 

反対に,手を上に挙げて「天の気」を取り込んでいます。

 

 

そして「五行功」という内臓のストレスをとる呼吸と気功の動き。

これにも順番があり,「肝臓・心臓・胃・肺・腎臓」の順。

 

 

応援歌練習をしているように見えますが

これは心臓のストレスをとっております。

 

 

 

 

そして,前半のハイライト,「放鬆功」(ほうしょうこう」という動きへ。

 

放鬆というのは「ゆるめる」という意味で

「そーん」という言葉を,長ーーーーーーく発声することで

神経をゆるめるのだそうです。

 

 

最後の「ん」がちょっと低くなる。

これを①普通のトーン ②高いトーン ③低いトーン

で発声していきます。

 

 

先生の

「そーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」に

合わせて,

 

中央公園に響き渡る

24名の「そーーーーーーんんんん」

 

 

 

 

ここまでの動きで

上半身,下半身,内臓,神経のねじれや緊張を取り,

地に足がついた状態を作ります。

 

 

身体のねじれをとったあとで

新しいエネルギー,「気」を体内にとりいれていきます

 

こちらは「たんとう」

手を丸くして,エネルギーを取り込みます。

 

 

つぎに,「練気」(れんき)という,

取り入れたエネルギーを強く感じるために「練る」

手と手の間で「練る」のです。

 

ここで,手と手の間に,「ほわん」とした熱を感じるんです~!!

 

なんて表現すればいいのかわからないんですが

明らかに手と手の間に「熱の塊」があるような感じです。

 

 

その熱をさらに

身体に通す「通気」(つうき)

 

あたま⇒ かお⇒ くび⇒ 胸・肺・心臓⇒ 胃⇒ 肝臓・膵臓・脾臓⇒ 腸⇒ 腎臓⇒ 仙骨⇒ 膝(足全体)

の順で,手をあてていくような動きです。

そうすると,その箇所へ,

熱も移動していくような不思議な感覚!!

 

 

 

筋肉,内臓,神経をゆるめ,

気を体内に取り込んだところで

太極拳の動きを教えていただきました。

 

24ある動きのなかのひとつ

「攬雀尾」(らんじゃくび)という動きです。

 

 

が,

写真で見ると「スリラー」に見えてしまう。。。。。

 

「らんじゃくび 」です。

 

 

 

 

最後に,また50歩踏みをして

身体のバランスを見ていただきました。

 

 

 

ここまで,初心者コースでざっと1時間

 

ひとつ,ひとつにハードな動きはありません。

 

ゆっくり,ゆっくりした動きなのに

身体がぽかぽかと暖かい。

 

 

そして,これはなんとなく。ですが

気功のなせる業なのか

「徳を積んだような気になります」

これは他の運動にはない感覚よぉ。

 

 

 

写真は,徳を積んだ最年少の4歳児ちゃんと高校生です。

 

「らんじゃくび」の最初の動作で

手と手の間にボールを作り,,「かめはめはー」のような動きで押し出す。

・・・・だと記憶してますが,この解説,あっているのだろうか?

 

※手と手でボールのカタチを作るのは「抱球」といいます。

 

 

後日,この写真を先生に見ていただいたところ

 

「このお子さん,さすが!!偏りがないですっ!」と大絶賛!!

 

???と思って伺ったところ

 

「この時,大人の皆さんは,私の指示通り, 右足を前に出して左手が上・右手が下の抱球を作っています 。

でもこの子は左足を前に出しているので右手が上・左手が下の抱球を作ってますね。

左足が前の時はこれで大正解です!」

 

と。

つまり,逆足を出した時,さっと,逆の抱球を作れると。

 

 

これが,大人になると

「ん? 足がこっちだから,手は,えーと,えーと。???」と

頭で理解しようとするけども

お子さんの場合,

「体に無理のない,理にかなった形」を自然にとることができている!

のだそうです。

 

 

ちなみにこちらの写真

終了後に撮った「私のそれらしきポーズ」なんですが

完全に逆になってるーーー(泣)

 

偏った55才の大人写真

 

 

 

さて

24式ある太極拳の動きを覚えるのは,どのぐらいかかるのか,聞いてみました。

 

「動きを一通り,覚えるまでに3,4か月」

「様になってくるまでに,半年から1年ですかねぇ・・」

とのこと。

 

 

しかし,

今回は,「収功」さえ,覚えれば良いのです!

 

 

特に

イライラした時に,夜,眠れないようなときに

この「収功」を何回もやっていくと気持ちが落ち着いてくるのだそうです。

 

最後のはききる「はあっ」を忘れずに!

 

 

 

 

関先生,毎週水曜日の午後2:30~4:00には古舘公民館で

夜7:30~8:50には手代森の地域福祉センターで

教室を持っていらしゃいます。

 

体験入会も出来るということですので

お問い合わせください。

 

 

 

それにしても

太極拳の動きを文字に表すって難しい・・・・。

 

写真もどれがどれだかわからず,関先生にお聞きして書きました。

(次は動画で撮ろうと心に誓う私)

 

 

朝早くからご参加いただいた皆様,

ありがとうございました。

 

屋外おけいこ,またやりたーい。

 

そして,ZOOMもいいけど

やっぱり,リアルで人が集まるって楽しいですね!!

 

 

カテゴリー:大人のおけいこクラブ~その他