思春期外来セミナー「今、10代に起きていること」~2019年8/31開催

※反響が大きく、この時のブログは15000PV以上、閲覧されました。

 

「ヤラハタは嫌」 

といわれて、何の意味なのか、わかるだろうか?

これは、「ヤらずにハタチになるのは嫌」という若者用語のことだそう。

 

では、10代の初体験年齢はいつなのか?

というと

一番多いのが「16才」と「15才」で、なんと60.5%

(平成25.26年いわて思春期研究会調べ)

 

特に中学を卒業した春休みから高1の夏休みに「ヤレるかどうか?」が

ひとつのステイタスになっているらしい。

 

しかし、そのステイタスにはリスクが伴う。

 

実際、講師の秋元先生が岩手県で唯一の思春期外来を
二戸病院に開設したのは
「一か月で中学生の中絶手術を3人したこと」が発端だそうだ。

 

驚くなかれ、平成13年に岩手県は10~20代の妊娠中絶実施率
が全国1位となっている。

 

その後、

「教育が必要」という現場の努力によって下がってはきたものの、

依然として変わりないのが
13才、14才、15才という中学生の中絶だ。

 

なぜなのか?

次のスライドを見て、会場はどよめいた。

理由は簡単で

「教えてもらっていないから」

 

小学4年生か5年生で、「生理や妊娠のしくみ」について習うも
その後、高校生になるまで、一切、性教育はないのだそうだ。

 

それは現在の文部科学省の教育が
「中学生はそもそも性行為をしない」という前提に立っているからだ。

 

わざわざ、「寝た子を起こす必要はない」というわけだ。

 

しかし

秋元先生いわく、「すでに起きている」

学校からも親からも教えてもらわない彼、彼女らはスマホの動画から性を学ぶ。

その結果、間違った知識を正しいと思うようになる。

 

たとえばが下記のスライドだ。

中には、彼氏とアダルト動画を見た子が
「私は潮を吹かないのですが、異常でしょうか?」と

思春期外来を訪れるケースもあったそうだ。

 

また、一方で、スマホで知り合った大人と援助交際をしながら

「先生、好きな子ができた」といい

「告ったの?」と聞くと

「そんなこと、できるわけないじゃーん。恥ずかしい」という少女がいる。

 

純愛とセックスは別なのだ。

こうした奔放な10代がいる一方で

「セックスに関心がない、嫌悪している」と答える割合も増え、

特に、10代女子で大幅に増加。

 

「これもまた二極化しています」

こうした現状を踏まえ、秋元先生が提唱するのが
「ライフスキル教育」

二戸病院の管轄である一戸町や二戸市内の中学3年生に

実施している。

 

そこでは

「性行為は悪いことではない」 ということや

妊娠のしくみを教え、
「生理がきたら、たとえ1回の性交でも妊娠する可能性があること」

を教える。

 

そして10代の出産、妊娠は

「9割が予期せぬ妊娠」であることも教える。

 

そのときに、必ず見せるのがこちらの画像だ。

わずか1.5㎝の

「これはモノ? これはヒト?」

 

秋元先生の凄いところは
妊娠中絶しても「それは失敗じゃない。少なくとも悪ではないんだ」

と言い切るところではないかと思う。

 

もちろん、それが母体に与える影響は説明した上で

「中絶は避けた方がいいが、しかし、1回の中絶や

性感染症はなんということはない。」

という。

その上で、2回、3回と「繰り返すのはいけない」と諭す。

(2014年のデーターでは一度、中絶手術を受けた人のうち

25.9%がその後も中絶をしている)

文部科学省が「中学生は性交しない」、

つまり「妊娠もしない」という前提にたっている以上、

現場の教師が教えることは出来ない。

 

だから
秋元先生のような産婦人科医という医療の現場の方が

「コンドームを使った性交のうち15%は妊娠する。

いちばん安全な避妊法は、低用量ピルであるが、

産婦人科でないと処方されず、月に3000円ぐらいかかる」

という避妊法についても細かく教える。

 

実際、ある高校生カップルは

「彼と彼女が1500円づつ出し合い、ピルで避妊している」という。

 

そして

「将来、産みたい時に、自分の意志で、

子どもを産みたい数だけ産み、育てる」

 

そのためには

思春期のうちから
「人生のスゴロク(逆算して、結婚、第1子~第3子出産年齢を予定していく)を

作ろう!」と指導しているそうだ。

 

そして

「虐待を受けてきた、

性被害にあった

中絶をした

出産経験がある
援助交際を含むセックスの経験がある
親が離婚している
両親ともいない」

は特殊な家庭ではなく、
たとえば

「実の親から毎日、あんたなんか産まなきゃよかったといわれている子どもが

ひとクラス40人とすれば、割合として1人か2人いるのに

1/2成人式で、生れた時のことを親に聞いてこいと宿題を出す、

母子手帳を持ってこいという

こういう教育でいいのか?」

と問う。

では

私たちは、どうすればいいのか?

 

まず、自分たちの子どもが

「ツイッターで、会おうといわれても
これが、正なのか、悪なのかを見極める力をつけること、
ヤベヤベといいながら、引き返す、ジャッジする力を身につけさせること」

そして、

「10代~20代の死因の第一位が自殺なのは日本だけ」

といい

「子どもは子ども。

友達が不幸な目にあって一緒に泣くことは出来ても何も解決できない。
だから、相談される大人でいてほしい」という。

 

 

私は、秋元先生の講演を聞くのは2度目になるが

今回、話を聞いて
平成28年に矢巾町いじめ対策委員会がまとめた調査報告書を思い出した。

その6ページめ「生徒のみなさんへ」の中で次のように書いてある。

 

「世の中すべての大人が信頼できるとは思いませんが、
3人に1人は信頼できる大人がいると思います。
あきらめずに少なくとも3人の大人には相談してみてください」

 

相談される大人になるためには

きっと、ちょっとの「おせっかい」が必要なんだと思う。

 

「ウザイ」と言われても
「私はあなたを気にかけているよ」と発信し続けるおせっかいが。

 

今回、最年少の10才から70代まで

各年代の、53名の方々に参加していただきました。

みなさん、水を打ったように静かに、真剣に聞いていただきました。

 

「娘に説明したいのだが、何か資料がありますか?」

という男性参加者の質問に
かつて秋元先生がパネラーとして参加したシンポジウムの
資料を見つけましたので参考にしてください。

 

皆様、ご参加いただき、ありがとうございました。

 

★矢巾町いじめ対策委員会の調査報告書pdf
https://www.town.yahaba.iwate.jp/docs/2016122300018/files/20161223133846052.pdf

★秋元先生がパネラーとして参加したシンポジウム
「機能しない家族 少年少女たちの貧困と性の健康に「ライフスキル教育」を」

https://wezz-y.com/archives/23093/2

 

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「ママたちの少子化対策カイギ」~2019年8/4開催

8/4 滝沢市で
ゆるいながらも
ママたちで少子化問題を話し合う」というカイギが行われたのでした。

「とにかく子どもも一緒で、わちゃわちゃした中でいいよねーー」
と会場は45畳の和室。

 

壮観!!

ここにまず、子どもコーナーが設置され
それを取り巻くように大人が座り

正面にパワーポイントを写すスクリーン
むかって左に私(司会)
右にパネラーのママたちです。

 

ん???見たことある方が
この方、IBC岩手放送の平ちゃんこと
江幡平三郎アナでございます。

 

▼平ちゃん、正しく正座する

IBC ニュースエコーの顔の平ちゃんに取材に来ていただき
「芸能人に会えたようなテンション上がった」まま
会はスタートしました。

 

最初にパネラーのママたちの家族構成、24時間、

さらにご主人と自分との

育児&家事比率をご紹介しつつの自己紹介。

そして、今回、滝沢市内の2つの保育園の保護者の方々に
ご協力いただいたアンケート結果をもとに進めていきました。

 

アンケートはいたってシンプルで
①年齢と性別
②理想とする子どもの数は何人ですか?
③今現在、お子さんは何人いらっしゃいますか?
④理想よりも実際のお子さんの数が少ない場合、その理由は何ですか?
(11項目から選択。複数回答可)というもの

 

忙しい中、アンケートに回答いただいた132名の保護者の方々、
ありがとうございました。
132名のうち、1名だけパパさんの回答がありました。

理想は何人? 
3人という回答が多く(67名)平均すると2.68人
現実は何人?
2人という回答が多く(56名)平均すると1.98人

ただ、意外だったのは
「欲しい数だけ産んでない人」の割合が
まったく根拠レスですけれども、私、70%はいるだろうと思っていたんですが
ところが

理想以上+理想通り で42.3%

理想通りの数まで産んでないのは57.7%

だったんです。

 

おおー、みんな結構、頑張ってるじゃん!!

 

ちなみに産まない理由全国は (2015年国勢調査)

  1. 経済的に大変
  2. 高齢出産が嫌
  3. こどもができない
  4. 家事、育児、仕事との両立が困難
産まない理由滝沢は (今回のアンケート調査)
  1. 経済的に大変
  2. 家事、育児、仕事との両立が困難
  3. 育児以外の自分の自由な時間が欲しい
  4. 健康上の理由&高齢出産

意外だったのは「仕事を優先したい」とか「職場の理解を得にくい」は下位で
今や、女性の育児休暇取得率 82.2%(男性は6.16%)を

裏付けるような結果なのかな?とも思ったり。

 

「経済的に大変」

「育児負担」

 

のところでは
会社独自の出産手当金に取り組むシリウスグループの紹介も
パネラーのママからありました。

「出産手当金、2人め50万、3人めで100万!!」には
「おおっ~!!」の驚き+感嘆の声がハモる。

 

実際にこの制度を活用のママさん(3人めで100万)
年2回のボーナスで各5万づつ10年間で支給されるそうです。

でも1回で100万もらうより、家計の助けになるよな~と。

こういう制度を自治体でやっているところもあるようです。

そして、国では
3~5才の保育料無償化を消費税アップと引き換えに

この10月よりスタートするわけですが
「ほんとにお金が必要になってくるのはやはり高校、大学の高等教育。
たしかに義務教育ではないけれど、補填してくれるならこっちを補填してほしい」
との声が上がりました。

 

その他、育児負担では
「6:45出勤、夜の21:00~22:00帰宅の旦那は
子どもたちの寝顔を見るだけ」
「長時間労働がなかったり、職場と家が近ければ
今の男たちはもっと育児をしたいと思っている」という意見が出たり

高齢出産では
実際に42才で結婚、44才で出産したママが
「30代なら、あともう1人産んでた」と発言。

今回、数字だけ紹介しましたが
生涯未婚率も1980年以降、年々上がっており
今や男性の4人に1人、
女性の7人に1人がそうです。

 

その理由を拾うと
ここでも、「経済的理由」が実はトップで

非正規雇用の増加に伴い、未婚率も増えてくるのです。

 

自治体主催の婚活パーティーが近年、盛んですが
根っこは出会いよりも「正規雇用」ではないか
と思ったりもします。

 

▲会場には、布ナプキンのコーナーも

 

45畳の和室で、雰囲気はゆるゆるですが
テーマは大きいので

対策よりも

少子化にまつわる実態を正しく知ることに時間がかかってしまいましたが

少子化対策も根っこは働きかた改革であり
長時間労働や、非正規雇用
が見えてくる。

逆に、正社員を増やし、生活の基盤を安定させて
19時には家族でごはんを食べれる環境を作れば
少子化問題は、少なくとも
今の出生率、1.42から上向くのではないかと思いました。

だって、欲しい子どもの数は3人に限りなく近いのです。

予定時間を15分過ぎ
終了後もそのへんで井戸端会議が続くという
熱いイベントになりました。

また第2弾をぜひ

今度は、行政の関係者の方もぜひ、参加してほしいです。
パネラーに、次は市長呼ぶか?

 

参加していただいた皆様
パネラーのママさん
取材にきてくれた平ちゃん
ありがとうございました。

▼45畳の和室の入口

 

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第46回大人のおけいこクラブ~「1200年前の高級ホステス」

前回、5/25に開催したおけいこクラブ「女と男の万葉集」
好評で、なんとおけいこクラブ初の連続開催となりました!

 

全員が古典好きというわけでもないのに

なぜ?といえば
ひとえに教える丸山ちはや先生の魅力です!

 

それはまるで一人芝居を見ているかのような熱演で2時間ノンストップ!

さて、第2回のテーマは
「1200年前の高級ホステス」について

前回、

「宮中や高級官僚の宴席に地方出張までした
容姿端麗、才色兼備の高級ホステスがいた」
という話を聞いて、リクエストしました。

 

▼ちなみにこちら、現在の高級ホステス「樹里杏」の百合子ママです

今回、会場提供していただきました。

「采女(うねめ」」または「遊行女婦(うかれめ)」と言われた彼女たちは

今でいう県知事クラスの娘や姉妹たち。
当時、服属のしるしとして、奈良の都へ差し出されていたそうです。

花嫁修業といえなくもないけれど
一種の人質ですね。
天皇直属の女官
「容姿端麗」な子女たちが日本中から集められているわけですから
そりゃ、男なら手を出したくなるもの

が、彼女たちに手を出せるのは天皇だけで
口説いたり、ましてや男女の関係になるのはご法度。

牢屋に入れられたり、死罪だったようです。

 

▼「采女」の絵も見せてくれました。やっぱり美人です

まあ、それでも手をつける輩はいたそうで
(たぶん、死罪になった男はいっぱいいるんだろうと、ちはや先生)
なかでも
安貴王(あきのおおきみ)という位の高い男が、正妻がいるにも関わらず
采女と関係を結んだそうで、→「不敬之罪」

でも地位が高いから、死罪を免れ、国へ退去させられた。

そして、女々しく、会いたい、会いたいと采女への未練をいくつも歌っています。

1200年前の「女々しくて」がこれ

遠妻とほづまの ここにしらねば 玉桙たまほこの 道をたどほみ 思ふそら

安からなくに 嘆くそら 苦しきものを み空行く 雲にもがも たか飛ぶ 鳥にもがも

明日きて 妹に言問ことどひ が為に いもも事無く いもが為 あれも事無く 今も見るごと たぐひてもがも

 

【訳】都の妻(正妻でなく采女のこと)に会いたい、けど道が遠くて会いにいけない。
雲になりたい、ああ空を飛ぶ鳥になりたい、
明日、訪ねていって妻に会い、私も妻も咎められず、ぴったりと寄り添いたい

1200年前も今も

ポエマーは雲に乗りたいとか鳥になりたいって歌うものなのねーー。

 

しかし、この男、身分が高かったおかげで死罪を免れたのに
こういう女々しい歌をたっくさん残している・・。
呑気なもんです。

さて、この他にも

采女の魅力にやられた男たちは数知れず。

 

富山で単身赴任中に、采女の左夫流児(さぶるこ)に夢中になってしまった部下を
大伴家持が諫める歌もあって

それもおもしろい

里人の見る目恥づかし左夫流児に

さどはす君が宮出で後しり風ふり

【訳】左夫流児に熱いれあげて左夫流児の家から出勤する君を

里の人が笑っているかと思うと俺も恥ずかしいぜ

 

采女は通常、任期は2年で
その後は天皇に見初められてそのまま宮中に残るか
箔をつけて故郷へ帰り

いいとこへ嫁にいくかだったそうですが
ここで、最強の「高級ホステス」の話をひとつ

 

▼天皇が好みの采女を物色する目です

葛城王(かずらきのおおきみ)という皇族が陸奥の国へ来たとき
そのおもてなしが気に食わず、とうとう怒り出してしまった。
その時に もと采女だった女が
当時、奈良の都でいちばん流行っていた歌を詠んだ。
そこから葛城王は機嫌がよくなって、国難を免れたという話

その時、詠んだ、当時いちばん流行っていた歌がこれ

安積山

影さへ見ゆる山の井の浅き心を

我が思はなくに

【訳】安積山の澄んだ泉がはっきり姿をうつすように私の心も澄んでいます。

私は決して浅い気持ちであなたのことを思っているのではありませんよ。

 

片手でお酒を注ぎながら、もう片手で葛城王の膝を叩いて
この歌を詠んだ・・・らしいです。

 

もう、見えるようだわーーー!
今でいうなら
銀座の高級ホステスだった女がその教養と英知で
故郷の危機を救ったっていう話なのよ~!!


というわけで1200年前のNO.1ホステスオブザイヤーは
間違いなくこの時の采女さんなのですが
名前が残っていないそうです。

なんでもこの時代に名前を教えるというのは
身を任せますというぐらい
大変なことだったようで、
簡単には名前を教えなかったようですね。

 

というわけで

まるで無声映画の弁士のような、丸山ちはや先生のトークで
すっかり1200年前の万葉世界を旅した私たち

 

ふと気がついたけど
これって、「大人のための読み聞かせ」ではないだろうか?

 

ちはや先生、参加してくださった皆さま、ありがとうございました。
第3弾のリクエストを既に受けております。
月の美しい秋がいいかなあ・・

 

▼シトロンさんのプリンを食べつつ、おしゃべりは続く

 

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復興支援チャリティイベント「野田村にお届けしてきました」~2019年6/3実施

チャリティイベント「5月3日は盛岡大通へ行こう」と

浜松市のクラフトイベント「tetoteへ行こう」の寄付金を昨日、お渡ししてきました!

※浜松市の同イベント実行委員会からは2015年以来、毎年、寄付金をいただいております。
今年は14万円の寄付金を頂戴いたしました。

 

 

今回は野田村へ。

県北ではもっとも被害の大きかった市町村で
震災当時の人口約4700人(現在は4218人)のうち、

死者38人、
全半壊した家屋450戸

 

寄付金は

野田村立野田中学校へ9万
野田村立野田小学校へ9万

野田村スポーツ少年団(6団体)へ9万
(福)野田村保育会(3園)へ9万
合計 36万円です

 

まずは野田村立野田中学校へ


この日は村内の教職員の研修会があり、
小学校の校長先生とスポ小担当の職員さんにも来ていただきました。

2017年までは写真右側の校庭に仮設住宅があったそうです。

現在の中学3年生は震災当時、小学校1年生でした。

野田小学校の吉田校長先生は
「被災地で伝えることの難しさを感じている」

というお話をしてくださいました。

 

▼野田小学校へ贈呈


「震災を知らない小学生がいる一方で
悲しい、怖い体験をした小学生もいるわけです。
たとえば小学校5年生は震災当時は3歳。
悲惨な光景を見た、触った、をしっかり覚えている。
その子どもたちに、悲しい記憶を呼び起こすようなことをしていいものか
という葛藤があります。」
「被災地だからこそ、むしろ普通にという気持ちがあります」

 

贈呈式?が終わったあと
野田中学校の南校長先生にホールを案内していただきました。

▼野田中学校へ贈呈

▼野田村スポーツ少年団へ贈呈


阪神淡路大震災で被害のあった兵庫県西宮市の山口中学校や
岩手県矢巾中学校との交流事業の様子、
さらに中学生が作ったハザードマップ等たくさんの掲示物を見ながら
お話を聞きました。

「現在、週1回、カウンセラーに来ていただいています。」

「震災時からずっと何かしらを我慢して、頑張ってきた気持ちが
中学生という思春期に一気に表に出ることがあるんです。
それは悪いことではなく、むしろ良いことなんだそうです」

 

このカウンセリングは生徒だけでなく、保護者も受けれるようにしているそうです。

「今年から3.11にやっていた追悼行事を野田村ではやめました。
今は瓦礫もないし、建物も新築された。
でも生活再建や心の再建はまだまだこれからなんですよね」

 

「しかし、こうやって全国から支援をいただき、交流が出来ている。
決して悪いことばかりではない。
本当にありがたいですよね」

 

続いて

野田村保育所へ
(福)野田村保育会の本部を兼ね、地域子育て支援センターも併設しています。

震災時

野田村保育所は建物が流失し

園児90人と
職員14人全員が無事避難したことが「奇跡の脱出劇」として

報道されました。

https://blog.goo.ne.jp/jp280/e/a84f0a01c8b6a0a69952d7c7fcac0e7d?fbclid=IwAR3ixt0XSFmCn3rQzUlhbj-MJsvzDjawfeq-Zop9P-YzQ5My0q0Lx40erLo

 

遠藤園長先生と

当時、この園に勤務していた保育士さんが話をしてくれました。

「2005年(平成17年)に岩手県のハザードマップが改正され

海から500Mの野田保育所は浸水地域に指定されました。

そこで、当時の園長が、保育所から500メートル離れた高台の土地を借り、

そこを第1避難所に

さらに奥にある教員住宅を第2避難所にして
第1避難所から第2避難所へ行く近道の畑の持ち主に

『もしも災害が起きた時は
園児が通ります』という許可をもらいました。」

 

そして、驚くことに
以来、「月1回避難訓練をしていた」そうです。

「避難訓練といっても
子どもですので
そこは「速足散歩」と名前をつけてね」

実は2011年3/11も15:00~「速足散歩」の日だったそうです。

「お昼寝から起きたあたりに、尋常でない揺れを感じ、
これはすぐに津波が来るということで、
0歳児はおんぶで保育士の背中にくくって
1歳児は大型の乳母車にのせて
高台の第1避難所へ避難しました。
でもそこも危ないと感じ、もっと奥の第2避難所まで歩きました。
結局、野田中学校に避難し、最後の保護者のお迎えが20:00に来てくれて職員も帰りました」

 

当時、子どもたちと避難した職員さんがお話してくれました。

「ああいうときって子どもなりに何か感じるんでしょうね。
いつもは寝起きが悪くて、着替えに時間がかかる子どもも
さっと着替えて、

そして誰も泣かないで歩くんですよ

教職員の車はもちろん、建物も流出し、

現在の保育所は
海から約2キロの地点に2012年に新築されたそうです。

 
もとの保育所のあったところを地図で教えてもらおうとすると
「たぶん、このあたりかと。
全部、広い公園になってしまって、昔の面影がないので
私たちでもはっきりわからないんですよ」

 

そして、園長先生が次のようにお話してくれました。

「奇跡の脱出劇といわれますけど、決して奇跡ではないと思っているんです。
震災が起きる5、6年も前から、毎月1回の避難訓練をしていた。
その積み重ねだと」

現在も「速足散歩」という月イチの避難訓練と
年2回の「引き渡し訓練」をしているそうです。

 

今回、保育所、小学校、中学校を訪問してみて
「被災地だからこそ3.11を伝えることの難しさ」を感じました。

 

そして2015年に陸前高田へ寄付にいった際

高田東中学校の校長先生がいった言葉を思い出しました。

 

それは

「いい意味の風化はしていいのですよ」という言葉です。
その意味とは
「ここにいる子は十分につらい思いをしている。
そういう子は風化させていい。
でも震災の実体験がない子どもたちが入学してきたら

防災教育とともに100年先まで伝えていかなくてはならない」

 

野田村保育所の園長先生が最後に

次のように話してくれました。
「私は、震災のことを園児には話さないできたんです。
でも昨年から話すようにしました。
それは、感謝する気持ちをもってもらいたいから。」

 

やはり、今回も現地に行ってみなければ
わからない数々のことがありました。

 

被災した地域へ足を運ぶたびに
「何をもって復興というのか」を
感じます。

それとともに
知らない世代へ伝えていくことの難しさを。

被災地だからこその葛藤がそこにはあります。

来年は、久慈市と洋野町へ寄付する予定です。

 

昨年までのチャリティイベントの支援活動はこちら
https://www.jyosi100.com/novia/activities/

 

 

 

 

 

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第45回大人のおけいこクラブ「女と男の万葉集」~2019年5/25開催

「古典」と聞いて、あなたが思い浮かぶのはどんな光景?

 

好きだった、
嫌いだった、
何の記憶もない

 

今回、第45回大人のおけいこクラブ「女と男の万葉集」

企画してみていちばん多かった声は

「最初から ちはや先生に習いたかった!!」

というもの。

古典嫌いで、きっと内心はしぶしぶ参加だった方からも

話、先生のスタイルとキレッキレの話術に惚れました✨

そうなんです!!

「(盛岡大学短期大学部の)学生さんが羨ましいわね」という
感想がでるぐらい、面白い話でした。

まずは、172㎝の長身と、ゴージャスな容姿にみな見惚れる。

そもそも「万葉集」って?の話からスタート。
4516首あり、中国から輸入した漢字をこう読んだということで
先生のBGM付きクイズ「なんて読むのでしょうか?」がさく裂。

 

いろいろ教えていただきましたが
数日たっても忘れないものといえば

「未通女」

意味はきっとそういうことよね。。と思いながら、正解は「おとめ」

 

丸雪=あられ

年魚=あゆ

白水郎=あま(尼ではなく、海女のもぐる方の意味です)

ほおっ~!!

 

続いて、令和の典拠である「梅花の歌」も解説いただきました。

これは、万葉集巻五の序文、ようは説明文なんだそう。

 

そもそも「梅」というのは、「母」という字が入っているように
母乳がしたたり落ちるがごとく

木にたくさんの実をつけるもの=「梅」であり
薬でもあった。
平安の頃、ハイソな人々のサロンでは「梅」をテーマに
歌を詠むのが流行っていたそうです。

それと男女の歌のなかで「衣」もやたら出てくるのだけれど
この頃の衣=絹で蚕から作っていた貴重品
今でも皇后陛下が蚕を皇居内で育てていたり
天皇陛下が田植えをされたりするのは
この頃からの名残らしいです。

 

こういう
NHKの「チコちゃん」が喜びそうなことを聞いて

私たちも「へぇ~」

 

なかでも私たち、大人女子の💛をつかんだのは
メールも電話も時計もない時代、にどうやって男は

女のもとへ通ってきたのか?という話。

なんと

月の明りを頼りに通ってきてたんですって~!!

 

真っ暗な夜道で、月あかりだけを頼りに

獣や盗人に襲われる危険も顧みずに
通ったんだから、この頃の恋愛は

ロマンチックというより命がけだったんですよね。

 

先生の著書「女と男の万葉集」のなかに
やたら月の歌が多いのはそういうわけなんだなあ。

それと 印象的だったのは

「言霊=ことだま」

 

言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。

発した言葉どおりの結果を現す力があるといわれていた。

なんだ、自己啓発セミナーなんかで

「これって、ひきよせだわ!」と今、発見したかのようにいってるけど
万葉人が1200年前から気がついていたことなのね。

 

その他に、私たちの心をつかんだ話題といえば
この時代に、

知性も教養も兼ね備えた才色兼備の高級ホステスが存在した

とのお話!

 

これについては
あまりに興味深いので、次回、そうした高級ホステスが詠んだ歌を
特集しようかと思っております。

そんなこんなで
時代背景と歌の解説をしていただいてたら
あっという間に90分が過ぎ
会場のグラーノドォーロのケーキを食べつつ雑談タイム。

 

それでも話し足りず
先生が次の予定に移動されたあとも
数名の女子たちは
パスタを食べながら
万葉2次会

ここのパスタはほんとに美味いよお。

今回、運動会で参加できなかった方も多いので
ちはや先生と相談しつつ
また第2弾を企画したいと思います。

そして、ほんとにおもしろい歌が

たくさん先生の著書には
かいてあるのですが
私がこれぞ、「万葉人」のたくましさを感じて好きな歌をご紹介。

人言はまことに言痛くなりぬとも
そこに障らむ 我にあらなくに

【訳】人の噂がどんなにうるさくなってもそれを気にする私じゃなくてよ

 

うぅーー、この万葉人のメンタルが好きだーー!!

 

ちはや先生、
ご参加いただいた皆様
ありがとうございました。

 

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